アフガンで爆弾テロ 61人死亡 ISの犯行か

アフガンで爆弾テロ 61人死亡 ISの犯行か
k10010606211_201607232305_201607232306.mp4
アフガニスタンの首都カブールで、デモに参加する市民を狙った爆弾テロがあり、これまでに61人が死亡し、過激派組織IS=イスラミックステートとつながりのあるメディアはISによる犯行だと伝えました。
アフガニスタンの首都カブールで23日、市民がデモを行っていたところ、大きな爆発があり、保健省によりますと、これまでに61人が死亡し、207人がけがをしました。
デモの参加者には、アフガニスタンでは少数派でイスラム教シーア派のハザラ人が多く、地元を通る大規模な送電線を建設するよう政府に求めていました。
事件のあと、ISとつながりのある「アマーク通信」は「ISの戦士2人がカブールでシーア派の集まりを狙って、身に付けた爆発物を爆発させた」と伝えました。
アフガニスタンでは、この1年ほどISの地域組織が隣国パキスタンとの国境に近い東部を中心に勢力を広げ、服従しない住民を殺害したり、家を焼き払ったりしていて、アメリカ軍が組織の幹部たちを狙った無人機による攻撃を繰り返してきました。
今回の事件は、ISによるアフガニスタンでは初めての大規模なテロとみられ、反政府武装勢力タリバンによるテロや襲撃が相次ぐなか、新たにISもアフガニスタンで脅威になることが懸念されます。