独の発砲事件 メルケル首相が声明発表

独の発砲事件 メルケル首相が声明発表
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ドイツ南部の都市ミュンヘンで9人が死亡した発砲事件について、メルケル首相は23日、声明を発表し、「国民の安全と自由を守るため、引き続き、あらゆることをする」と決意を示しました。
この事件は22日夜、ドイツ南部のミュンヘンにある商業施設の周辺で、男が銃を発砲し、10代の若者など9人が死亡したものです。
警察は現場近くで自殺した地元出身の18歳のイラン系の男による単独の犯行とみて捜査していますが、これまでのところ、イスラム過激派組織との関係は見られないとしています。
事件を受けて、メルケル首相は23日、ベルリンの首相府に治安を担当する閣僚らを集めて対策会議を開いたあと、声明を発表しました。この中で、メルケル首相は「事件の背景に何があるのか、徹底的に解明する」と述べたうえで、「国民の安全と自由を守るため、引き続き、あらゆることをする」と決意を示しました。
また、デメジエール内相は23日、事件現場となったミュンヘンの商業施設を訪れ、犠牲者に黙とうをささげました。現場には犠牲者を悼んで、花やろうそくを手向ける市民が後を絶たず、多くの若者を失った悲しみに包まれていました。
ドイツでは今月18日にも難民の少年が走行中の列車の中で乗客を襲撃し、5人がけがをする事件が起きていて、市民が巻き添えになる事件が相次ぐ事態に国民の間で不安が広がっています。