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ポケモンGOで失われたイングレスの遺産

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Pokémon GO

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昨日から配信が始まったポケモンGOをご多分に漏れず始めてみました。
やはり元イングレスユーザーが、待ちに待った時が来たのだ!
多くの英霊が無駄死にでなかったことの証のために!再びレジスタンスの理想を掲げるために!
星の屑成就のために!ポケモンよ、私は再び帰ってきた!

とアナベル・ガトーちっくにポーt……ポケストップを回し、ジムを襲撃しレジスタンスの青に塗り替えレゾネーター代わりにポケモンをぶっ刺し、新宿中央公園を二巡して。
今日は2万歩、レベル10になりました。
ここまでの感想と雑感を。



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ポータル

位置情報ゲームということでIngressと同じに思われがちですが、実際やってみると、あくまでもポータル(ポケスポット)はアイテムをゲットするための補助的な施設であってポケモンを狩るのは別の場所。
イングレスの場合、自宅ですることはたいしていないんだけれど(ポータルから遠いので)ポケモンGOの場合、自宅にいてもポケモンがやってきたりする。

なので歩きスマホどころかベッドにの転がったままポケモンを捕まえたりもできる。
ポータルという動かない目標を利用したイングレスと移動するポケモンとは似て非なるシステム。
ポケストップ(ポータル)はアイテム補給所としての機能が主のためにやはり後付の感がある。

そしてイングレスのようにリンクを貼るためにポータルからポータルへ移動するという目標がなく、ポータルキーがないので(ジム以外のポケストップはどれも均一)ポータルは単にイングレス経験者にとっては目印として非常に役立つが、それ以外の人らにはアイテム補給所のような印象。
そして「あのポータルとリンクを張る」「あのポータルを落とす」のような目的がないので、あえて遠距離移動する目的があまりない。
今は始まったばかりなのでウロウロしているひとも多いでしょうが、レベリングが進み、ポケモンの強化が中心になってくると必然ジムの奪い合い……どこまでも終わらない砂山の崩し合いになるのは目に見えている。

あくまでもポケモンGoとイングレスは似て非なるもの。
イングレスの遺産は補助であり、ポケモン集めだけでは緩慢な作業ゲーになりがちなプレイに変化を与えるために使われている味付け。

集団と個人と

今日、ウロウロしていたらたしかにポケモンGOをプレイしている集団や、ポケモンGOの話をしている集団を幾つも見かけた。

たしかに集団で移動してプレイすると、同じ場所で同じポケモンを発見できるので複数人でやるほうが共有感はある。
ただそれでも個人は個人同士で、共同でやることはジム戦くらいのもの(それも同じ色どうしの場合に限るが)。
なのでイングレスのような共同作戦は、発生しづらい。

歩きスマフォ

歩きスマフォが問題になっていてニュースでは「バイクに乗りながらポケモンGOをプレイしていて事故った」「車に乗りながらポケモンGoを~」などとポケモンGO以前に運転中にスマフォを触るような連中は別にポケモンGOでなくても普段から運転中に使っていたんだろうが、今や因果関係を結び付けられてしまう社会現象。

しかしイングレスユーザー的にはポータルの箇所は既にわかっている上に、ポケモンの出現はバイブレーターで教えてくれるので移動時に画面を見る必要はない。
スマフォが震えたら邪魔にならないよう歩道の端に寄って操作すれば充分間に合う。
モンスターボールを投げる画面も背景をARにしないほうが捕まえやすく、たしかにニュースなどではARのほうが伝えやすいだろうが、プレイのしやすさからすればARをオフにしている方が圧倒的に高い。
あえて歩きスマフォを問題にするためにARモードを強調しているようにも思えるのだが。

歩きスマフォが必須のゲームとも思えず、仮にも批判を行うのであれば、まずある程度プレイをしてみてからでなければ話しにすらならないと思うのだが。
ポケストップの解説がおかしいという指摘もそれはイングレス時代の遺産なのに、どこもそれを報道しないマスコミの質の低さがなんとも……。

集団戦、個人戦

イングレスは面白いのだが、あのトロンのようにシンプルな画面と少々敷居の高いルールは説明が難しい。
しかしポケモンGoはポータル代わりのポケストップでは、くるくる回せばアイテムが出てくる謎仕様。
アイテムも全て日本語でわかりやすく、ポケモンのステータスも技もシンプルに絞りこまれている。

ここまでシンプルにしているのは当然ながらポケモンをプレイする子供を想定しているからだろうが、子供どころか大人にも受け入れられた。

しかしイングレスのような大規模作戦が展開されるとも考えづらく、ブームはやはりブームで終わるだろう。
とはいえ踊る阿呆と観る阿呆なら踊るほうが圧倒的に楽しい。
ニヒリズムなマイノリティ気取りで斜めに構えて批判するより、盛り上がっている間だけプレイするものそれはそれで面白い。

充電池

今日、電気屋を覗いたら充電池が売れまくりで安くて軽いものは品切れ状態。
地下の(南口近くの)ケースショップの店員さんも「いやー、今日はポケモンGOが始まったんで朝から充電池付きケースが売れまくってましてねー」などと嬉しい悲鳴をあげてた(実話)。

充電池はアマゾンでさくっと買うのをオススメしますよ(大容量のとか高いのは残ってるが安いのとか軽いのは売れてる)。

さて、かくて元イングレッサーは再びポータルを陥落させ勢力を広げるのです。
そして、もう一度レジスタンスの夢をかなえるために、世界を青く染め上げ……おや、誰か来たようだ。