2016年7月19日、中国のポータルサイト・今日頭条はファスナー生産で有名なYKKについて紹介する記事を掲載した。
記事は、1930年代に創立されたファスナー生産企業のYKKは小さなファスナーで年間25億ドルを売り上げる企業だと紹介。最初は返品が多かったものの、研究開発を重ねて高品質のファスナーを作り出し、使用材料を銅からアルミに替えた初の企業だと伝えた。成功の秘訣(ひけつ)について吉田社長は、「高校生の時に読んだ本の中で『得た利益を他人と分かち合わなければ、一生が成功したとは言えない』と書いてあったのが印象に残っている。この善の循環が成功をもたらしてくれた」と語ったという。
これに対して中国のネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられた。
「わが国の企業家は成功したかったら謙虚にYKKから学ぶべきだな」
「俺はファスナーを扱う工場にいたことがある。日本は憎いがYKKの質の高さは否定できない」
「一生をファスナー生産にかけるなんて、日本の匠(たくみ)の精神は早くもうけたがる中国人の顔を赤くさせるよ」
「愛国の烈士たちよ、ズボンのチャックを見てみろ!YKKだったらすぐに切り落とさないと!夏は涼しくなっていいぞ!」
「中国人にこのような精神と技術がないわけではない。でも中国ではこれでは生き残れないんだよ」
「日本製品の技術的特徴は全然壊れないこと。中国製品の特長は保証期間を過ぎた途端に壊れること。中国の技術は日本よりすごい」(翻訳・編集/山中)