再配達は減らせるか 自動運転車で宅配便の実験へ

再配達は減らせるか 自動運転車で宅配便の実験へ
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宅配便の再配達を減らそうと、ヤマト運輸と大手IT企業、ディー・エヌ・エーは、自動運転の車で配達する実験を行うことで提携したと発表しました。
これはヤマト運輸とディー・エヌ・エーが、記者会見で発表したものです。それによりますと、両社は、来年3月から特別に許可をとった地域で、自動運転の車を使い、宅配便を配達する実験を行う計画です。
専用に開発する自動運転車には、荷物を収納する箱が備えられています。荷物を受け取る人は、車が自宅の前に到着すると出て行き、あらかじめメールで通知されたパスワードなどを入力して、自分あての荷物を取り出す仕組みです。利用者は、受け取り場所や時間を自由に指定できるということです。
宅配業界では、人手不足が深刻です。また、共働き世帯が増えるなどして、荷物が一度で届けられず、再配達になるケースが増加し、会社の大きなコスト負担になっています。
両社では、自動運転の技術を活用し、利用者が自分の好きな時間に受け取ることができる新しいサービスを導入できれば、コスト削減と利用者の利便性につながると考えています。
ディー・エヌ・エーの守安功社長は、「物流業界にとっていちばんの課題は、再配達による負担の増加で、今後は運転手の人手不足も厳しくなってくる。自動運転の技術で、こうした課題を解決していきたい」と話していました。