日本貿易会長 トランプ氏にTPPへの理解を期待

日本貿易会長 トランプ氏にTPPへの理解を期待
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商社でつくる日本貿易会の小林栄三会長は、アメリカの大統領選挙で共和党の大統領候補に正式に指名されたトランプ氏について、「現実を直視する経済人だ」と述べて、TPP=環太平洋パートナーシップ協定に理解を示すことへの期待感を示しました。
共和党の大統領候補に指名されたトランプ氏は、TPPからの離脱を主張してきた一方で、共和党の事実上の公約となる政策綱領では「アメリカ第一主義に基づいた、よりよい内容の貿易協定が必要だ」として、離脱について直接の言及は避けています。
これについて日本貿易会の小林会長は20日、東京都内で開かれた定例会見で「TPPは、アメリカの大統領選挙との兼ね合いもあって手続きが進まず、協定発効への道筋が見えにくくなってきている」と述べ、手続きが進まないことへの懸念を示しました。
そのうえで、小林会長は「大統領選挙の結果がどうなるかは分からないが、共和党自体はTPPに否定的ではないので柔軟に対応していくのではないか。トランプ氏は実業家で現実を直視する経済人なので、われわれにとってよい方向に向かうことを期待している」と述べ、トランプ氏がTPPに理解を示すことへの期待感を示しました。