ロシア経済発展相「協力プラン実現に民間企業も関わりを」

ロシア経済発展相「協力プラン実現に民間企業も関わりを」
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来日しているロシアのウリュカエフ経済発展相は日本の企業関係者を前に講演し、ことし5月の日ロ首脳会談で日本側が提示した8項目の協力プランを実現していくために、民間企業が積極的に関わっていくことに期待を示しました。
この講演会は、ロシアへの企業進出を支援する「ロシアNIS貿易会」などが19日に東京都内で開きました。
この中で、ウリュカエフ経済発展相は、日本側がロシアの経済発展や国民生活の向上に向けた8項目の協力プランを提示した、ことし5月の日ロ首脳会談を「新しい関係のスタート」だとして、「協力の具体化が必要で、実際に動く形にしていきたい」と述べました。そのうえで、協力プランの実現に向けては、投資などを通じて民間企業も積極的に関わっていくことに期待を示し、経済特区の設置や手続きの簡素化などさまざまな形で投資しやすい環境を整えていくと強調しました。
会場にはおよそ200人が集まり、運送業に携わっているという男性は「9月にも首脳会談が行われる予定もあるので、日ロ間の経済が動いていくのではないかと感じていて、好機だと捉えている」と話していました。一方で、自動車産業に関わる男性が「中小企業に優しい環境整備が本当にできるのか」と話すなど、協力プランを実現するうえでの課題を指摘する声も聞かれました。