ソフトバンク孫社長 IoTは将来の成長性期待できる

18日にイギリスの世界的な半導体開発会社「ARMホールディングス」をおよそ3兆円で買収すると発表した「ソフトバンクグループ」の孫正義社長は、19日夜、NHKのインタビューで、巨額の買収資金に見合った投資なのかという懸念に対して、将来の成長性が期待できることを強調しました。
インタビューで孫社長は、家電製品や自動運転車などあらゆるモノをインターネットでつなぐIoTと呼ばれる技術に今後力を入れる方針を改めて示したうえで、「IoTの世界では、ARMの半導体チップがあらゆるモノに入る。ソフトバンクが手がける通信サービスと合わされば、相乗効果が必ず出る」と述べました。そのうえで巨額の買収資金に見合った投資なのかという懸念が出ていることについては、「3兆円を全額回収しなくても、少なくともARMの利益は急激に伸びていき、会社の価値は今の何倍にもなる」と述べ、ARMの研究開発体制の強化によって、将来の成長性につなげることが大事だという認識を示しました。
さらに孫社長は、「IoTは10年に1度のパラダイムシフト=大きな変革であり、今後10年間はIoTに私の情熱を注ぎたい。やる気がふつふつと湧いてきている」と述べ、今回の買収の成功に自信を示しました。