大阪取引所 夜間や朝の取引時間拡大 新システム導入で

大阪取引所 夜間や朝の取引時間拡大 新システム導入で
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デリバティブと呼ばれる金融商品を扱う日本取引所グループの大阪取引所は投資を呼び込むため、19日から新たなシステムを導入し、夜間や朝の取引時間を拡大しました。
大阪取引所は、3年前にデリバティブを専門に扱う取引所となり、注文の処理能力を大幅に高めた新たなシステムを稼働させました。
19日は記念式典が行われ、大阪ならではの大株締めなどを行って取引拡大を祈願しました。
新しいシステムの導入で、「日経平均先物」など主力商品の夜間取引の終了時間が、午前3時から、午前5時半まで2時間半延長され、ニューヨーク株式市場や外国為替市場の動きを反映した取引ができるようになりました。
また、日銀短観など多くの経済指標が午前8時50分に発表されることを踏まえ、朝の取引開始時間は午前9時から午前8時45分に15分前倒ししました。このほか、新興株式市場を対象にした「東証マザーズ指数先物」など新たな商品も導入しました。
デリバティブ市場は、アメリカのシカゴではほぼ24時間の取り引きが行われていて、大阪取引所では取引時間を拡大することで新たな投資を呼び込むねらいがあります。
大阪取引所の山道裕己社長は「大阪は、先物取引の発祥の地なのでデリバティブセンターとして世界中に売り込みたい。取引時間を24時間に近づけることで、大阪経済の地盤沈下を止める動きにつなげたい」と話しています。