ハッカ油は万能オイル!使い方次第で美容・掃除・虫除けにも
Date:2016.07.23
ここ数年、急激に注目を集め始めた「ハッカ油」。2014年にはハッカ油の使い方を紹介した本が発売され、発売週には「住まいと健康」のジャンルで売上1位になる程の人気でした。
そのため気になってハッカ油を購入したのはいいものの、使い道が分からずそのまま放置しているという人も少なくないようです。1本持っていればいろんなものに使えるハッカ油、覚えておくと便利な使い方などを調べてみました。
清涼感抜群!ハッカ油の爽快な成分はメントール
ハッカとはシソ科の植物の総称のことを言い、日本語で「薄荷(ハッカ)」、英語では「ミント」と呼ばれています。
ハッカ油はハッカから抽出したオイルで、ハッカ草から1~2%しか取れないとても貴重なものです。
ハッカ油は手軽に購入することができる
ハッカ油が注目される前は、どこで購入したらいいのか分からないという人も多かったようです。実際、ハッカ油を購入するためにハッカが採取される北海道の物産展に出向き、そこでハッカ油を購入していたという人も少なくありません。
現在では薬局や大型ドラッグストアでも販売されていて、1本(200ml)550~700円で購入することができます。
ハッカ油の使い方を見ると、体だけではなく口に入れたりする場合もあります。もし体内に入れたり口に入れたりする場合は、「和種ハッカ油」や「食品添加物」と記載されたものを使うようにしましょう。
こういったものは少し値段が高く、1本(200ml)1000円以上します。ドラッグストアなどで買えるハッカ油は体の外に使うには問題ありませんが、体内には入れてはいけないと注意書きがされているものもあります。
ハッカ油を選ぶ時は、「自分がどういう用途でハッカ油を使うのか」を基準にするといいかもしれません。
ハッカ油の美容に良い5つの使い方
ハッカ油は万能オイルと言われています。もちろん美容のために使うこともできるのですが、どういった使い方をしたらいいのでしょうか。特にオススメな5つの使い方を紹介します。
その1.頭皮の消臭や皮脂をスッキリとさせる「ハッカシャンプー」
頭皮をすっきりとさせたいために、トニックシャンプーを使っている男性がいます。女性ものでトニックシャンプーがないので、使いたくても購入できないという女性も多いのではないでしょうか。トニックシャンプーはハッカ油があれば作ることができます。
- シャンプー(日頃使っているもので可)
- ハッカ油
この2つがあればトニックシャンプーを作ることができます。シャンプーをする時、1回に使うシャンプー液にハッカ油を1~2滴入れて、普通にシャンプーをするだけです。
ハッカ油を使ったトニックシャンプーを作る時、もっと消臭効果を出したいとハッカ油をたくさんプラスしたいところですが、ハッカ油のメントールは刺激が強いので、1~2滴で抑えるようにしましょう。
その2.暑い日に最適、お風呂に入れてスッキリ「ハッカ風呂」
暑い季節になると、入浴後に汗をかかないスッキリとさせてくれる入浴剤が多く販売されます。入浴剤を使ってスッキリとするのもいいですが、手軽にそして浴槽などにも優しいのが「ハッカ風呂」です。
浴槽にお湯を張り、その後、5滴ほどハッカ油を垂らすだけで清涼感のあるお風呂になります。
湯船に浸からない時は、シャワーの最後に洗面器にお湯を入れてハッカ油を1滴垂らしたものを体にかけるとスッキリとします。
その3.ボディソープにプラスして汗の臭いを消す「ハッカボディソープ」
シャンプーと同じで、ボディソープにハッカ油をプラスすると消臭効果のあるボディソープに早変わりします。
1回に使う量のボディソープに1~2滴ハッカ油を垂らし、泡立てて体を洗うだけです。ハッカ油の入ったボディソープを使って脇や首、足の裏など臭いが気になる部分を洗うと皮脂汚れと一緒に汗の臭いも落としてくれるので消臭効果が期待できます。
その4.タオルにハッカ油を垂らして体を拭くだけで制汗剤効果
脇や足の裏といった臭いが気になる部分のケアをする時、多くの人が制汗剤などで対応していると思います。
こういった臭いが気になる部分も、ハッカ油を使えば殺菌をして臭いも消してくれるので、制汗剤の代わりとして使うことができます。
タオルを水で濡らし、そこにハッカ油を数滴垂らしてタオル全体にハッカ油が浸透するようにタオルを揉み込みます。
そのタオルで脇や足など臭いの気になる部分を拭くだけなので、とても簡単です。外出の際はハッカ油をウェットティッシュに垂らして拭けば、即席の制汗剤になるので持ち歩いていると便利です。
ハッカ油を使って持ち歩くことができる、制汗スプレーを作ることができます。100円ショップなどで売られている持ち運びができるスプレーに入れておけば、汗の臭いが気になる時に使うことができます。
- スプレー容器を用意し、精製水100mlと重曹小さじ1杯入れる
- 重曹が溶けるように容器を振る
- 2の入ったスプレー容器にハッカ油を3~5滴入れる
- 全体が混ざるように振る
ハッカ油は刺激が強いので、作った後に必ずパッチテストをしましょう。腕の内側などにスプレーして痒みや赤みがでないか、刺激が強くないかをチェックし、強いと感じた時はハッカ油の量を減らすようにしましょう。
その5.ハッカ油の入った水でうがいをして口臭予防
ハッカ油を使えば、口臭予防対策もできます。コップ1杯の水の中に1滴だけハッカ油を垂らし、それで口をゆすぐと口の中がスッキリとします。
マウスウォッシュのアルコール分や刺激が苦手という人は、ハッカ油を使った方が刺激は弱いかもしれません。
虫除けや掃除にも!あらゆる場面でハッカ油は活用できる!
ハッカ油は美容のためだけではなく、毎日の生活でもいろいろと役立つ使い方があります。特に覚えておくと便利な使い方を8つ紹介します。
その1.ハッカ油を使って簡単に天然の虫除けが作れる
外出する時、虫除けスプレーを使いたいけれど独特な香りが苦手という人や、中には虫除けで皮膚がかぶれるという人もいます。
そういう人にオススメなのがハッカ油を使った天然の虫除けスプレーです。材料もドラッグストアなどで揃うので、1つ作っておくと便利です。
- スプレー容器を用意し、エタノールを10mlとハッカ油20~30滴入れる
- エタノールとハッカ油が混ざるように振る
- 2の入ったスプレー容器に精製水を100ml入れる
- 全体が混ざるように振る
エタノールも精製水も、ドラッグストアで購入することができます。精製水がない場合、水道水でも構いませんが、精製水を使った方が不純物が入っていないので安心ですし、長持ちします。
持ち時間ですが、ハッカ油の虫除けスプレーは市販のものより持続性が短くなっています。確実に効果を出したい時は、1時間に1~2回程度スプレーするようにしましょう。
その2.ゴキブリや蟻といった害虫除けにもなる
我が家でも害虫除けにハッカ油をよく利用します。原液を使って害虫駆除もいいようですが、範囲が広いので、我が家の場合は害虫用スプレーを作っています。
- スプレー容器に水を100ml入れ、そこにハッカ油を50~60滴入れる
- 容器を振って、白濁するくらいまで混ぜる
- さらに水を100ml入れる
- 全体が混ざるように振る
虫除けに比べると、かなり濃いハッカ水に仕上がります。これを虫が入りそうな部分にスプレーしていきます。ゴキブリなどが出やすいキッチン下は、安いスポンジを2㎝角ぐらいにカットし、それにハッカ水を浸して置いています。
ハッカ水でビチャビチャにならないように、スポンジの下部分をアルミホイルやラップで包んでおくと水が漏れることもありません。
我が家は暑い季節になると蟻が入ってくることもあるので、蟻が歩きそうな柱などにもスプレーをしています。万が一、蟻がいてもこのスプレーをしたら2日程度でいなくなります。
その3.部屋の気になるニオイもハッカ油で消すことができる
ハッカ油に含まれるメントールには、消臭や殺菌効果があるので、消臭剤の代わりにも使うことができます。
虫除けとして作ったスプレーを気になる空間にスプレーすれば、部屋の気になるニオイも瞬時に消すことができます。
その他、部屋に造花などを置いている人は布部分に数滴ハッカ油を垂らしておけば、消臭剤にもなります。
その4.暑くて寝苦しい日には枕に垂らしてアロマ効果
暑くて寝苦しい日など、体を冷やすために扇風機やエアコンを入れて寝ているという人も多いと思います。しかし体が冷えてしまい、寝ている途中で起きてしまうということありませんか?
そういう時、枕にハッカ油を2~3滴垂らして眠るとメントールの香りが気分をスッキリとしてくれて、寝やすくしてくれます。スッキリとすることで心もリラックス状態になるのでオススメです。
その5.肩こりが酷い部分はハッカ油を使ってマッサージ
肩が凝った時に湿布を貼りますが、この中にもメントールが入っています。メントールには軽度の麻酔作用があると言われており、ハッカ油もこの作用があります。
その6.鼻づまりで困っている時はハッカスプレーでスッキリ
花粉症や慢性鼻炎などで鼻がつまりやすいという人は、マスクにハッカスプレーをひと吹きしておくと鼻の通りがよくなります。スプレーは虫よけのもので十分です。
これで刺激が強いという場合は、水をプラスして薄めて使うようにしましょう。マスクをしないという人は、ハンカチなどにスプレーをしておいて時々臭いを嗅ぐようにすれば、マスクと同じように鼻の通りがよくなります。
その7.食欲不振や胃もたれの時にはハッカウォーターを飲んでスッキリ
胃もたれや食欲不振の時、コップ1杯の水にハッカ油を1滴垂らして飲むとスッキリとすると言われています。
胃薬などを飲むとメントールのような風味がするものがありますが、それと同じような効果のようです。
飲用としてハッカ油を使う場合は、口臭予防の時と同様、体内に入れても安全なハッカ油を使うようにしましょう。
そしてハッカ油は刺激が強いので、1滴もしくは半滴にしないと反対に胃を傷めてしまうこともあります。飲用として使う場合は注意が必要です。
その8.拭き掃除をする時にハッカ油をプラスして消臭&殺菌
部屋の拭き掃除をする時、水だけで拭くと生臭い臭いがする時があります。そういう臭いを予防できるのがハッカ油です。
バケツに水を入れ、そこにハッカ油を3~5滴垂らします。その水を使って拭き掃除をすると、吹いた部分の殺菌はもちろん消臭効果もプラスされて、部屋全体がハッカのスッキリとした臭いになります。
ハッカ油は使い方次第でいろいろと楽しめる!
今回紹介した使い方は、ほんの一部です。その他にもいろいろな使い方をすることができます。特に臭いが気になる部分や殺菌をしたい部分などには効果バツグンです。
手頃な値段で購入することができ、さらに殺菌・消臭効果もあるハッカ油。1つ持っているだけで多くの使い方ができます。
まだハッカ油を使ったことがないという人も1度は使って欲しいアイテムです。
Sponsored Link