リオ出場できず イシンバエワ「希望流れ去った」

リオ出場できず イシンバエワ「希望流れ去った」
k10010603931_201607212123_201607212124.mp4
ロシアの陸上選手が、原則としてリオデジャネイロオリンピックに出場できなくなったことを受け、女子棒高跳びの女王、エレーナ・イシンバエワ選手は「希望は流れ去った。私たちが欠場するなかで、偽の金メダルを取ればいい」と自身のSNSに思いをつづりました。
女子棒高跳びのイシンバエワ選手は、アテネと北京大会のオリンピック2大会連続で金メダルを獲得し、5メートル6センチの世界記録も持つ第一人者で、今大会では、休養・出産を経て、3回目のオリンピック制覇を目指す金メダル候補でした。
今回の問題では「クリーンな選手が出場できなくなるのは人権問題だ」と主張し、CASの聴聞会にも出席するなど積極的に活動していました。
イシンバエワ選手は、CASの裁定が発表されたあと、自身のSNSを更新し、納得のいかないような表情の自分の画像を掲載するとともに、「希望は流れ去ってしまった。偽の潔白の外国選手たちは、ほっと安心して出場すればいい。そして、私たちが欠場するなかで、偽の金メダルを取ればいい。強い力はいつだって恐れられてきたのだ」と攻撃的なことばで不満をつづりました。
このほか、女子走り高跳びでロンドン大会金メダルのアンナ・チチェロワ選手、男子110メートルハードルで、去年の世界選手権を制したセルゲイ・シュベンコフ選手なども有力な金メダル候補でしたが、出場できなくなり、メダル争いに大きな影響を与えることになります。