アルメニア 野党支持者と警官隊衝突 51人けが

アルメニア 野党支持者と警官隊衝突 51人けが
旧ソビエトのアルメニアの首都で、武装集団が野党勢力の指導者の釈放を求めて警察署の占拠を続けるなか、周辺に集まった野党勢力の支持者と警官隊が衝突し、双方の合わせて51人がけがをしました。
アルメニアの首都エレバンでは、17日、武装集団が警察署を襲撃し、逮捕された野党勢力の指導者の釈放を求めて、警察幹部らを人質にとって立てこもっています。
治安当局は警察署を包囲して、人質の解放に向けて交渉を続けていますが、20日夜、周辺に集まった野党勢力の支持者と警官隊が衝突し、双方の合わせて51人がけがをしました。また治安当局は、警官隊に石を投げたなどとして野党勢力の支持者130人余りを一時拘束したとしています。
ロシアのメディアによりますと、警察に逮捕された野党勢力の指導者のセフィリャン容疑者は、違法に武器を手に入れて保管していた疑いが持たれていますが、野党側は不当な逮捕だとして反発を強めています。
ロシアと結びつきの強いアルメニアでは、ロシア経済の影響を受けて経済が低迷するなか、与野党の間で政治的な対立が深まっています。