韓国 迎撃ミサイル「THAAD」配備反対の集会

韓国 迎撃ミサイル「THAAD」配備反対の集会
韓国がアメリカとともに、最新の迎撃ミサイルシステム「THAAD」を韓国南部に配備することを決めたことに対して、これに抗議する地元の住民が、ソウル中心部で大規模な集会を開きました。
韓国とアメリカは、北朝鮮のミサイルの脅威に対応するためアメリカの最新の迎撃ミサイルシステム「THAAD」を韓国南部のキョンサン(慶尚)北道ソンジュ(星州)にある韓国空軍の基地に配備することを決めています。
これに反対する地元の住民が、ソウル中心部にあるソウル駅前の広場で抗議集会を開き、主催者の発表でおよそ2000人が集まりました。
集会では、壇上に立った参加者から「THAADのレーダーは、アメリカが朝鮮半島から中国を監視するために配備するもので、アメリカに利用されている」とか、「平和な街が北の攻撃対象になりかねない」といった声が上がりました。
さらに、地元の自治体のトップは「政府からは事前に何の説明もなかった。パク・クネ(朴槿恵)大統領に直接会って、決定は受け入れられないことを伝えたい」と述べ、配備に反対する姿勢を強調しました。
「THAAD」の配備を巡っては、パク大統領が21日開かれたNSC=国家安全保障会議で「配備は国民を守るための最善の方法だ。これ以外に方法があれば教えてほしい」と述べて、事態の鎮静化を図りましたが、依然として地元を中心に反対の声は根強いままです。