米議員ら 大統領に核兵器の先制不使用宣言求める書簡

米議員ら 大統領に核兵器の先制不使用宣言求める書簡
アメリカ議会の与党・民主党の上院議員ら10人が核兵器のない世界を目指すオバマ大統領に対し、広島訪問を踏まえ、核兵器による先制攻撃を行わないことを宣言するよう求める書簡を送りました。
この書簡は、アメリカ議会の与党・民主党の上院議員ら10人が20日付けでオバマ大統領に送ったもので、大統領選挙に向けてクリントン前国務長官の副大統領候補に名前が取りざたされているウォーレン氏や民主党の候補者選びで争ったサンダース氏なども含まれています。
書簡では「オバマ大統領が広島を訪問し、核兵器のない世界を目指すよう訴えたことを称賛する」としています。そのうえで核戦争の危険性を減らすため残りの任期中に大胆な行動をとるよう促すとして核兵器による先制攻撃を行わない「先制不使用」を宣言するよう求めています。
そして「広島や長崎の教訓から核兵器は2度と使われてはならないということは明白だ。われわれは核戦争の危険性を減らすため、できる限りのことをしなければならない」としています。
核兵器のない世界を目指すオバマ大統領は新たな核政策の検討を行っているとされていますが、野党・共和党は抑止力が低下するとして見直しに警戒感を示しており、議論の行方に関心が集まっています。