ドイツ列車襲撃事件受け 周辺の難民が抗議の集会

ドイツ列車襲撃事件受け 周辺の難民が抗議の集会
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ドイツ南部でアフガニスタン出身の難民の少年が列車の車内でおのを振り回すなどして5人がけがした事件を受け、難民への批判が高まることも予想されるなか、周辺に暮らす難民たちが事件に抗議する集会を開き、事件を起こした少年と同一視しないよう訴えました。
この事件は、ドイツ南部ビュルツブルク近郊で18日、アフガニスタン出身の17歳の難民の少年が列車の車内でおのを振り回すなどして5人が大けがをしこのうち2人が重体になっているもので、少年は警察官に射殺されました。
事件を受けて、ドイツ国内で難民への批判が高まることも予想されるなか、現場の周辺に暮らす難民や支援団体のメンバーなどおよそ30人がビュルツブルク中心部の広場に集まり、事件に抗議する集会を開きました。
難民たちは「私たちは平和を愛している」とか、「テロリストはイスラム教徒ではない」とドイツ語やアラビア語で書いたプラカードを掲げて、事件を起こした少年とほかの難民を同一視しないよう訴えました。
シリア南部のダラアの出身の28歳の男性は、「私たちはドイツの市民と連帯し、テロリストに抗議する意思を示すために来た」と話していました。
また、少年を知る支援団体のドイツ人の女性は、「少年とは町で出会うといつもあいさつを交わしていた。ドイツ語の学校に通い、サッカーの練習やパン屋の研修にも参加していた」と述べ、少年が犯行に及ぶ兆候はみられなかったと話していました。