英メイ首相が初の党首討論

英メイ首相が初の党首討論
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イギリスのメイ首相は、就任後、初めてとなる党首討論に臨み、EU=ヨーロッパ連合からの離脱に向けた交渉について移民の流入を制限しながら単一市場へのアクセスを確保できるよう交渉を進める方針を強調しました。
先週13日に就任したイギリスのメイ首相は20日、就任後、初めてとなる党首討論に臨みました。
この中で最大野党・労働党のコービン党首が「政府の財政緊縮策が貧しい人をさらに貧しくしている」と指摘したのに対し、メイ首相は、「生活をやりくりするのにもがいている人の問題を考えることが重要だ」と述べました。
そのうえで、「すべての人が恩恵を受けられる経済を作り上げることに力を入れる」と述べ、経済格差の解消に努め、国民投票で分断された国内の融和を図る考えを示しました。
またEUからの離脱に向けた交渉について、メイ首相は、「EU離脱という結果は、移民の制限が必要だという明確なメッセージだ」と述べ、EUに対し、移動の自由の制限を強く求める考えを示すとともに「イギリスにとって正しく、ベストな貿易交渉を行う」と述べ、単一市場へのアクセスについても確保できるよう交渉を進める方針を強調しました。
メイ首相は、このあと離脱交渉の開始に向けて地ならしをするためドイツのベルリンを訪問し、メルケル首相と会談するほか、翌21日には、フランスのパリでオランド大統領と会談することにしていて、メイ首相の手腕が早速、問われることになります。