トルコ 大統領らが国家安全保障会議

トルコ 大統領らが国家安全保障会議
トルコ政府は、クーデター未遂後の対応を話し合うため日本時間の20日夜、大統領や軍の参謀総長などで構成される国家安全保障会議を開き、クーデターを企てたとみているイスラム組織「ギュレン教団」への対策などについて協議しています。
トルコの捜査当局は、クーデター未遂を受けてこれまでに軍の高官を含む少なくとも8600人を拘束し、政権と対立するイスラム組織「ギュレン教団」とのつながりなどを調べています。
また警察官や政府の職員、それに教員など5万人近くについて、職務停止にしたり教員免許の取り消し手続きを取ったりと批判勢力を一掃する動きを強めています。
こうしたなか、トルコ政府は20日、国の安全保障政策を決める国家安全保障会議を開きました。
会議はエルドアン大統領が議長を務め、ユルドゥルム首相や、クーデター未遂で一時拘束された軍のアカル参謀総長などが出席しています。
エルドアン大統領は事前に、重要な決定を行うと述べており、地元メディアは、政府内にいる「ギュレン教団」とつながりのある職員への対応や、国内で復活を求める声が上がっている死刑制度についても話し合われるのではないかと伝えています。
クーデター未遂を巡って、「ギュレン教団」の指導者ギュレン師は関わりを強く否定しているほか、欧米諸国からはトルコ政府に対し強権的な手法を自制するよう求める声が上がっています。