中谷元(げん)防衛相は22日、南スーダンの治安情勢悪化を受けて近隣国のジブチに派遣されていた航空自衛隊のC130輸送機3機について、撤収命令を出した。現地の情勢が比較的平穏となり、南スーダンの在留邦人が国外退避する必要性が低くなったことを受けた。防衛省で記者団に明らかにした。

 中谷氏は「現地情勢は全般として平穏で、在留邦人にも異常がない」と説明。南スーダンで国連平和維持活動(PKO)に参加している陸上自衛隊についても「隊員の安全は確保されており、元気だと報告を受けている」と語った。

 C130は23日午前7時(日本時間同日午後1時)にジブチを出発し、所属基地の空自小牧基地(愛知県小牧市)に26日午前11時40分に到着する予定。C130は14日にジブチに到着し、1機が南スーダンの首都ジュバから日本大使館員4人をジブチに退避させた。