1985年から数々のアニメーション作品を世に送り出してきた「スタジオジブリ」の映画に登場する、不思議な魅力を持った建物たち。それらは、空想的/現実的の両側面を感じ取ることができ、映像という世界の中で、観た人の中で作品の世界を大きく印象づけるものばかり。
いかにこれらの建物が、間取りや構造、細かな装飾などの部分にまで用途や力学を踏まえて想像力を羽ばたかせてデザインされたものであるかを、建築家・藤森照信氏の監修によってつまびらかにしていく企画展です。
会場では『風の谷のナウシカ』から『思い出のマーニー』まで、イメージボードや美術設定、背景画といった貴重な制作資料・原画400点以上を展示。
さらに、『千と千尋の神隠し』に登場する「油屋」、『となりのトトロ』に登場する「草壁家(サツキとメイの家)」、『崖の上のポニョ』に登場する「宗介の家」などを再現した立体模型も登場します。
ただの空想ではない、映画作品の中での現実・登場人物の生活・時代考証に則した、徹底的な「理想」へのこだわりに驚かされるともに、コストと時間さえあれば、現実にこんな建物が出来るのではないか、という夢と、建築物というもの自体に対する今まで気づくことの出来なかった魅力にも気づかされるでしょう。
期間
2016年7月15日(金)〜9月25日(日)
<開館時間>10:00〜17:30(最終入場17:00)
<休館日>月曜日(ただし7/18,8/15,9/19は開館)
料金
一般;1,400円 高校/大学生:1,000円 中学生以下無料
※前売り有り
場所
愛知県豊田市小坂本町8-5-1 豊田市美術館