フィリピン外相 仲裁裁判の判断踏まえない協議せず

フィリピン外相 仲裁裁判の判断踏まえない協議せず
南シナ海を巡る中国の主張は国際法に違反するとした、国際的な仲裁裁判の判断について、フィリピンのヤサイ外相は「判断を踏まえずに2国間で話し合うことは、われわれの国益にそぐわない」と述べ、中国に対し受け入れを求めていく姿勢を改めて強調しました。
南シナ海を巡り、フィリピンが申し立てた国際的な仲裁裁判では、中国が南シナ海のほぼ全域に対する管轄権を主張しているのは、国際法に違反するという判断が示されましたが、中国側は受け入れない立場を強く主張しています。
フィリピンのヤサイ外相は19日、地元テレビ局のインタビューで、今月16日までモンゴルで開かれたASEM=アジア・ヨーロッパ首脳会議の際に、中国の王毅外相と会話したことを明らかにしました。そのうえで、ヤサイ外相は「仲裁裁判の判断を踏まえずに2国間で話し合おうと打診されたが、それは、われわれの国益にそぐわないと伝えた」と述べ、中国側の提案を拒否したことを明らかにするとともに、判断を受け入れるよう求めていく姿勢を改めて強調しました。
中国は、仲裁裁判の判断を踏まえた形での協議には応じないだけでなく、強硬な措置も辞さないとしており、フィリピン側の姿勢を受けて今後どういった対応に出るのか注目されます。