G20の際に日中首脳会談の実現を目指し調整へ
日本と中国の外務次官級の協議が北京で行われ、ことし9月に中国で開かれるG20サミットの際に、日中首脳会談を実現させることを目指して、来月に外相レベルの会合を行うことも視野に調整を進めていくことになりました。
中国を訪れている外務省の杉山事務次官は19日、北京の釣魚台迎賓館で中国外務省の張業遂筆頭次官と会談しました。会談の冒頭、杉山次官が「日中関係を重視し、これを積極的に前に進めなくてはならない」と述べたのに対し、張次官は「両国関係はまさに改善のプロセスにある」としながらも、「改善の勢いは依然としてぜい弱だ」と述べて、関係改善のために双方が歩み寄るべきだと訴えました。
19日夜、記者団の取材に応じた杉山事務次官によりますと、会談では、ことし9月上旬に浙江省杭州で開かれるG20サミットの際に安倍総理大臣と習近平国家主席による首脳会談を実現させることを目指して、来月下旬に日中韓3か国の外相レベルの会合を行うことも視野に、調整を進めていくことになったということです。
また、南シナ海の問題について、日本側は、先の国際的な仲裁裁判の判断に従うよう迫ったのに対し、中国側は、裁判自体を受け入れない従来の立場を説明したものとみられます。
さらに会談では、北朝鮮の核開発問題や日本人の拉致問題など、幅広い課題について意見を交わしたということです。
19日夜、記者団の取材に応じた杉山事務次官によりますと、会談では、ことし9月上旬に浙江省杭州で開かれるG20サミットの際に安倍総理大臣と習近平国家主席による首脳会談を実現させることを目指して、来月下旬に日中韓3か国の外相レベルの会合を行うことも視野に、調整を進めていくことになったということです。
また、南シナ海の問題について、日本側は、先の国際的な仲裁裁判の判断に従うよう迫ったのに対し、中国側は、裁判自体を受け入れない従来の立場を説明したものとみられます。
さらに会談では、北朝鮮の核開発問題や日本人の拉致問題など、幅広い課題について意見を交わしたということです。