07月22日 12時56分
内戦が続くシリアから難民などが流入しているギリシャの北部で、1か月あまりにわたって医療支援にあたってきた名古屋市の医師が帰国し、報告会が開かれました。
帰国したのは名古屋市昭和区の名古屋第二赤十字病院・総合内科の久田敦史医師です。
久田医師は国際赤十字の医療支援チームの一員として、6月13日から1か月あまりにわたって、ギリシャの北部にある仮設の診療所で、シリアから逃れてきた移民や難民の人たちの診療にあたってきました。
病院で職員らの出迎えを受けた久田さんは「ギリシャ国内で避難生活を送る移民や難民は5万人以上いると言われ、そういった人たちの状況を知ってもらうことが大切だと感じた」と挨拶しました。
このあと報告会が開かれ、難民キャンプに作られたテントの診療所には、毎日、20人から40人の患者が訪れ、糖尿病や高血圧など慢性的な疾患で受診する人が多く、継続的な診療が必要となっている現状を報告しました。
今後の支援について久田さんは、「難民キャンプではシャワーが浴びられるようになるなど少しずつ環境が改善しているが、先が見えない生活に変わりはなく、生活基盤を整えるための支援が必要だ」と話していました。
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