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 東南アジア諸国連合(ASEAN)と米国、中国、日本などの外相が地域やグローバルな課題を話し合う一連の会合が23日、ラオスの首都ビエンチャンで始まった。南シナ海での中国の領有権主張を否定した仲裁判決後、初のASEAN公式会議で、判決をめぐる関係国の立場の違いが鮮明になるなか、緊張緩和に向けた議論ができるかが焦点になる。

 24日のASEAN外相会議では、地域機構としての一体性が問われるが、南シナ海問題では内部の分断が進んでいる。フィリピンが訴え、中国の主張を全面的に退けた常設仲裁裁判所の判決が出た際、ASEANは一致して「国際ルールに従うべきだ」との声明を出すことができなかった。判決の受け入れを拒む中国の影響を受けた一部の加盟国が反対したためだ。

 ASEANは米、中、インドなどの大国の間で中小国が一体となることで、外交的にも存在感を確保することが理念の一つだが、「全会一致」を意思決定の原則にしているため、今回も共同声明づくりで紛糾している。

 ASEAN外交筋によると、仲…

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