
CASがロシア陸上選手のリオ五輪出場認めず、ロシアは裁定に反発
ロシアのドーピング問題で、CAS(スポーツ仲裁裁判所)がロシアの陸上選手らの訴えを却下しました。2週間後に開幕するリオデジャネイロオリンピックへの道を閉ざすことになりうる裁定に、ロシア側からは失望と反発の声があがっています。
国家ぐるみのドーピングが行われたとして、国際陸連がロシアの陸上選手のリオデジャネイロ・オリンピックへの出場を禁止した問題で、CASは21日、国際陸連による処分を支持する裁定を出しました。
CASに対しては、ロシアの陸上選手68人が国際陸連による処分の取り消しを求めていましたが、今回の裁定により、何らかの救済措置などが取られない限り、事実上、リオ・オリンピックへの出場は閉ざされたものと見られます。
これを受けてロシア大統領府は遺憾の意を表明したうえで、「選手全員に連帯責任を取らせるという決定は受け入れがたい」としています。また、ロシア外務省は、裁定の背後でアメリカが動いたと主張しています。
「(米政権による)新たな形の犯罪。スポーツに対する犯罪です。どのような結果をもたらすか考えてもらいたい」(ロシア外務省 ザハロフ報道官)
ムトコ・スポーツ相はまた、裁定に関し、「何の法的根拠もない、主観的で政治的な決定だ」「国際陸連は腐敗している」と批判しています。
「最後の最後まで期待していたので、選手たちはショックに陥っています。今が運動能力のピークだったり、キャリア終盤の選手もいるんです」(ロシア人選手)
「彼らは負けることを恐れて、我々を排除しようとしている」(ロシア人選手)
一方、ロシア内部の改革を訴える声も出ています。
「この全てを変えないといけない。オリンピックのための準備システムを変えないといけない」(コーチ)
今回の裁定を受け、ロシア選手全員のオリンピック出場禁止を検討しているIOC(国際オリンピック委員会)は、24日にも最終判断を示す見通しです。(22日04:07)


















































































































