“ゲーマー”松村、ポケモンＧＯを手に入れ、自身も前日７１位から１０位にゴー

　▽２２日、福島県西郷村、グランディ那須白河ゴルフクラブ（６９６１ヤード、パー７２）▽天候・曇り、気温２０・０度、北東１・６メートル▽賞金総額５０００万円、優勝１０００万円▽１５０選手（アマチュア９人）▽観衆１２４１人

　７１位で出た松村道央（３３）＝吉野電化工業＝が７バーディー、ボギーなしの６５で回り、通算７アンダーで首位と６打差の１０位に急浮上した。スタート前に配信したばかりのスマートフォン向けゲーム「ポケモンＧＯ（ゴー）」を手に入れ、３３歳の誕生日ラウンドをご機嫌の猛チャージで駆け上がった。韓国の金奉燮（キム・ボンソプ）が通算１３アンダーで単独トップ。１打差の２位に２２歳の時松隆光（りゅうこう）＝筑紫ケ丘ＧＣ＝が続いた。

　まさに「ポケモンＧＯ」だった。松村は午後０時１５分のスタートに備え、午前１０時すぎに会場入りすると練習場のフィットネスカー（移動式治療室）でマッサージを受けた。その際、トレーナーからポケモンＧＯが配信されたことを聞き、すぐに入手。スタート前とあってプレーできなかったが、「（配信前から）すごく気になっていた。ダウンロードできて、つっかえていたものが取れた」と３３歳の“誕生日プレゼント”にニンマリ。ご機嫌のまま、好プレーにつなげた。

　インスタートで出た１１、１２番で連続バーディーを奪うと、１５番は左上２メートルを決め、１６番では右手前から２メートルを沈めた。１７番パー３では１打目を５０センチに寄せるスーパーショットを披露。１８番でも３メートルをねじ込み、鮮やかな４連続バーディーで一気に上位へ駆け上がった。

　５歳でファミコンと出会い、ゲームの面白さにほれ込んだ。転戦が続くシーズン中は息抜きでＲＰＧなどに興じ、シーズンオフには３日連続で２０時間も没頭するほどのゲーム好き。ラウンド後は早速、ゲームを始めたが、もうひとつ勝手が分からず大苦戦。ツアー通算６勝目“ゲット”へ「３日目が終わって、優勝争いができる位置にいられるように」と言うが、没頭しすぎて影響が出なければいいが…。　（松岡祐司）