ドイツの発砲事件 死亡の9人のうち8人が若者
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ドイツ南部の都市、ミュンヘンで22日、9人が死亡した発砲事件で、地元の公共放送は亡くなった9人のうち8人が若者だったと伝えていて、警察は、現場近くで自殺したとみられる18歳のイラン系の男の犯行の動機などについて捜査を進めています。
ドイツのミュンヘンで22日夜、日本時間の23日未明、市の北西部にある商業施設の周辺で男が銃を発砲し、これまでに9人が死亡、16人がけがをしました。
ミュンヘンの警察は23日、記者会見し、現場近くで自殺したとみられる地元に住む18歳のイラン系の男による単独の犯行とみて捜査していることを明らかにしました。男は、治安当局の監視対象にはなっておらず、ドイツの大衆紙「ビルト」は、警察が男の住んでいた家を捜索したと伝えています。男は、この家で両親と暮らし、近くの学校に通っていたということで、ビルトは「もの静かな人物だった」などという隣人の話を伝えています。
一方、現場の商業施設はミュンヘンの住宅地にある市内で最大級のショッピングモールで、事件当時、週末の買い物客などが大勢訪れていたということです。
ドイツの公共放送は、犠牲になった9人のうち、8人が14歳から21歳の若者で、12歳の男の子も重体になっていると伝えていて、男が若者を狙った可能性を指摘しています。
これまでの警察の捜査で、イスラム過激派との関連や政治的な背景は見られないということで、警察は犯行の動機などについて捜査を進めています。
ミュンヘンの警察は23日、記者会見し、現場近くで自殺したとみられる地元に住む18歳のイラン系の男による単独の犯行とみて捜査していることを明らかにしました。男は、治安当局の監視対象にはなっておらず、ドイツの大衆紙「ビルト」は、警察が男の住んでいた家を捜索したと伝えています。男は、この家で両親と暮らし、近くの学校に通っていたということで、ビルトは「もの静かな人物だった」などという隣人の話を伝えています。
一方、現場の商業施設はミュンヘンの住宅地にある市内で最大級のショッピングモールで、事件当時、週末の買い物客などが大勢訪れていたということです。
ドイツの公共放送は、犠牲になった9人のうち、8人が14歳から21歳の若者で、12歳の男の子も重体になっていると伝えていて、男が若者を狙った可能性を指摘しています。
これまでの警察の捜査で、イスラム過激派との関連や政治的な背景は見られないということで、警察は犯行の動機などについて捜査を進めています。
男との緊迫のやり取り記録した動画
ツイッターに投稿された動画には、容疑者とみられる男と、近くにいた人との緊迫したやり取りが記録されています。
地元メディアによりますと、この動画は現場となった商業施設の屋上を撮影したものとみられ、屋上を歩いている男の姿が映っています。その直後、近くにいた人が「男は銃を持っている。銃に弾を込めたぞ。警察を呼べ」と大きな声を上げています。そして「いったい何をしているのか」という問いかけに対し、男は「私はドイツ人だ。ここで生まれた」とか、「この近くの地域で生活保護を受けながら育ってきた」などと叫ぶやり取りが記録されています。
その後、近くにいた人が「男は銃を持っているぞ。逃げろ」と大きな声を上げると、銃声のような音が数発聞こえ、近くにいた人たちは「なんということだ、誰か男を撃て」などと叫んでいて緊迫した状況がうかがえます。
地元メディアによりますと、この動画は現場となった商業施設の屋上を撮影したものとみられ、屋上を歩いている男の姿が映っています。その直後、近くにいた人が「男は銃を持っている。銃に弾を込めたぞ。警察を呼べ」と大きな声を上げています。そして「いったい何をしているのか」という問いかけに対し、男は「私はドイツ人だ。ここで生まれた」とか、「この近くの地域で生活保護を受けながら育ってきた」などと叫ぶやり取りが記録されています。
その後、近くにいた人が「男は銃を持っているぞ。逃げろ」と大きな声を上げると、銃声のような音が数発聞こえ、近くにいた人たちは「なんということだ、誰か男を撃て」などと叫んでいて緊迫した状況がうかがえます。
イラン外務省 事件を強く非難
ドイツ南部のミュンヘンで起きた発砲事件では18歳のイラン系の男の関与が疑われていて、イラン外務省は23日、この事件について声明を発表し、「何の罪もない、無防備な人々が殺害され、人類の歴史の汚点となった」などと述べ、強く非難するとともに、哀悼の意を示しました。
また、現地のメディアは、容疑者について、ドイツの警察がすでに明らかにしたこと以外に詳しい情報は伝えていません。
また、現地のメディアは、容疑者について、ドイツの警察がすでに明らかにしたこと以外に詳しい情報は伝えていません。
首相 弔意のメッセージ送る
今回の発砲事件を受けて、安倍総理大臣は、ドイツのメルケル首相に宛てて、「日本国政府及び日本国民を代表し、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに、負傷された方々と、ご家族の皆様に心からお見舞い申し上げます。この困難なときに、日本はドイツと共にあります。ドイツ政府及びドイツ国民の皆様に、強い連帯の意を表明します」とする弔意のメッセージを送りました。