今回は、世界で話題になっている位置ゲーこと「ポケモンGO」の英語表記についてです。なんなんでしょうね? あの「チョン」は?
「Pokémon」の「 é 」にチョンがある
国外で先に話題になっていた「Pokémon GO(ポケモンGO)」がついに解禁になりました。
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— Pokemon GO (@PokemonGoApp) 2016年7月7日
地球規模で大フィーバーしている「Pokémon Go」ですが、この英語表記を見て「アレッ?」と思いませんか?
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— Pokemon GO (@PokemonGoApp) 2016年7月17日
それは「 é 」の上に付いている「チョン」のことです。
専門的には「アキュート・アクセント」と呼ぶ
このチョンですが、専門的には「アキュート・アクセント( ´ )」と呼びます。
アクセントとして付けるときもあったり、発音の区別のためにつけたりといろんなときに使われますが「Pokémon」ではどんな意味なんでしょうね?
実はここでは「エ」と読ませるためにアキュート・アクセントをつけています。
「Pokemon」はなんて読む?
「え?『Pokemon』はどう読んでも『ポケモン』でしょ?」と言われそうですが、英語圏の人は「ポケモン」とは読んでくれません。
ポゥキモン
……と読んでしまうんですね。うそー(笑)って思いますが、これはマジですマジのマジ!
「 e 」は英語表記の中でも、頻繁に使われるアルファベットです。ほとんどが「あいまい母音」として適当な発音をします(← また別記事で書きます)。
で、ちゃんと発音するときは「e(エ)」か「i:(イー)」の発音になります。
「エ」と発音してほしいのに「イー」と発音される
傾向としては、語頭(単語の頭)にくる場合は「egg(卵)」「end(終わり)」のように「 e 」を「エ」と読むことが多いです。「English」みたいに「i(イ)」と発音することもありますが。
逆に語尾(単語の最後)に「 e 」が来るときには「i:(イー)」と読むことが多いです。たとえば……
- Yosuke(ヨウスケ)→ ヨゥスゥキー
- Chie(チエ)→ チー
- Karaoke(カラオケ)→ キャラオゥキー
全部、日本語ですけど、 本来読んでほしい「エ」の発音ではなく「イー」の発音で読まれます。
さらにレアな読み方には「cafe(カフェ=『キャフェイ』のような発音)」のように「 e 」を「ei」と読む例外もありますけどね。
そういえば、20歳のときにアメリカに行ってたんですけど、そのときに『バーチャファイター』ってゲームが流行ってたんですよ。
その中に、「影丸」というキャラがいるんですね。
Big Shoutout to Kage-Maru on Ninja Day too! #SEGA #retrogaming #忍者の日なのでニンジャを貼る pic.twitter.com/5koYJcAUX1
— SEGA Nerds (@SEGANerds) 2015年2月22日
で、画面では「Kage」という名前で表示されるんですけど、それをアメリカ人の友達は全員「ケイジ」と呼んでいたんです(「マジックE」と呼ばれる現象で「 e 」の発音はしない)。
とにかく、単語の最後の「 e 」を「エ」と読むのは英語では激レアすぎるんですね。
「エ」と読んでもらうためには印が必要
というわけで、ふつうに読むと「イー」と読んでしまう部分で、あえて「エ」と読んでもらうには記号が必要になります。
それが「アキュート・アクセント」です。
たとえばわたしの名前の「Yosuke」を「ヨゥスゥキー」ではなく「ヨウスケ」と読んでもらうには「Yosuké」と表記しないと読んでもらえません。
「Pokemon」もまったく同じです。この例では語尾ではありませんが、ふつうに読むと「ポゥキモン」と発音するはずです。
わたしもこれが日本語だと知らされてなければ「ポゥキモン」と読んでいたでしょう。もしくは「poke(つっつく)」という単語に引っ張られて、「ポゥクモン(poukmon)」と読むかもしれません。
「なんで?」と言われると説明が難しいのですが、こういう並びのときには「エ」と発音する例がない(もしくは激レア)だからです。
ということで「Pokémon」の「 é 」のチョンは、ふだんの読み方「イー」とは違う「エ」という読み方だよという印でした。これがないと英語圏の人の99%の人は「イー」と読むので。
さて、今回の話ですが、20歳のときになんとなく気づいていました。
だって、アメリカ人の友達は、わたしのことを「ヨウスケ」ではなく「ヨゥスゥキー」とみんながみんな呼びますからね。
もちろんそのときは「アキュート・アクセント」のことを知りませんでした。「ヨゥスゥキーじゃなくてヨウスケだよ!」と口頭で言っていたので、親しい人だけは「ヨウスケ」と呼んでくれていましたが。