伝統の「相馬野馬追」始まる 福島

伝統の「相馬野馬追」始まる 福島
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福島県相馬地方の伝統の夏祭り、「相馬野馬追」が23日から始まり、よろいかぶと姿の騎馬武者たちが街を練り歩きました。
国の重要無形民俗文化財の「相馬野馬追」は東日本大震災からの復興の象徴とされ、ことしも23日から3日間の日程で行われます。
23日は、江戸時代の旧・相馬藩に当たる各地で出陣式が行われ、相馬市の相馬中村神社には戦国時代をほうふつとさせるよろいかぶと姿の騎馬武者およそ80人が集まりました。ことしは、相馬家の33代当主の次男、相馬陽胤さんが祭りの総大将を務め、「東日本大震災と原発事故からのさらなる復興を願い出陣する」と訓示しました。このあと、酒を酌み交わした騎馬武者たちは、色とりどりの旗指物を背に、ほら貝の合図に合わせて市内に繰り出していきました。
神奈川県から家族と訪れた7歳の女の子は、「暴れんぼうな馬がいて怖かったけど、お利口さんな馬もいて楽しかったです」と話していました。
24日は騎馬武者たちが打ち上げられた花火の中から舞い降りる旗を奪い合う「神旗争奪戦」が行われるほか、今月、避難指示が解除された南相馬市小高区の沿道に火の玉を掲げる「火の祭」が、震災後初めて行われます。