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【プロ野球】

ヤクルト・館山、右肘手術後3戦目で復活の1勝

2016年7月23日 紙面から

5イニング2失点で今季初白星を挙げたヤクルト・館山(金田好弘撮影)

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◇ヤクルト6−3中日

 中日は先発バルデスが試合をつくれなかった。1回に雄平の犠飛で先制され、3回はバレンティンに18号ソロを浴び、5回は西浦に3号満塁本塁打を許した。借金8。ヤクルトの館山は5イニング2失点で今季初勝利を挙げた。

     ◇

 8度目の手術を乗り越えた男が、復帰白星を手に入れた。ヤクルト・館山だ。ただ、その顔に笑みはない。ヒーローインタビューの要請もやんわりと拒否。それは、より高みを目指しているからにほかならない。

 「四球の出し方が悪いし、追加点の後に失点するなど、点の取られ方も悪く反省点が多い。一つ勝ったことをきっかけに、もう一歩進みたい」。口を突いて出たのは反省ばかりだが、5イニング投げ4安打、2失点。右肘だけで5度目、全身で8度目の手術から生還した男が、復帰3戦目で今季初勝利をゲットだ。

 昨年、自身3度目の右肘靱帯(じんたい)再建手術から、2年ぶりに復帰。6勝挙げてリーグ優勝に貢献した。今季もフル回転を誓っていたが、開幕から2試合で防御率9・90と低迷。不調を理由に登録抹消された。

 実は、春季キャンプの頃から、右肘関節に遊離軟骨(通称ネズミ)があることに気付いていた。その影響で肘が、157度しか伸ばせない中でのベストパフォーマンスを探っていたが、「このまま2軍で再調整しても戦力になれない」と痛感。医師と相談し、6週間で戦列復帰にできるということで、シーズン中の手術に踏み切った。

 「開幕ローテを任されたのに、僕が抜けたことで、他の投手が『自分がやらなきゃ』と空回りしたということは少なからずあったと思う」。前半戦で低迷したチームを上昇気流に乗せるべく、館山が全身全霊を込めてマウンドに立つ。 (竹村和佳子)

 

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