きょうです。
風邪は治りつつありますがまだグズグズしてます。
ま、焦らずいきます。
9月10月のADHD一日診断コース、受付始めました!
診断というのはレッテルを貼る事ではなくて、今後の人生に活かすべき、自分を理解するためのツールであるべきと思う次第です。

ということで、本日は発達障害の病名について、考えてみたいと思います。
DSM-5が5月にアメリカで発表されて、数ヶ月たちました。
国内の臨床現場ではそれほど混乱も無く、日々診療がすすめられているようです(という雰囲気です)。
きょうクリでも特に普段からDSMガーみたいな話を患者さんにするわけでもないので、まあ平常運転ですすんでいるわけですが。

ただ、発達障害の説明をするときに、自分の中で少々ややこしいことになっております。
自閉症スペクトラム障害なのか広汎性発達障害なのかアスペルガーなのか、どの語句で説明したらええねん?

2005年に施行された発達障害支援法や、マスコミの好意的報道・偏見を助長しそうな報道、いろんな社会的背景によって、「発達障害」の語句自体は、かな〜り世間一般に知られる事になりました。

広汎性発達障害、アスペルガー障害なんかも認知度は高まりました。
わかりやすく書くと
発達障害
 ADHD 不注意優勢型
     多動衝動優勢型
     混合型
 広汎性発達障害(PDD)
     自閉性障害
     アスペルガー障害
     特定不能の広汎性発達障害
※ADHDか広汎性発達障害はどっちか一つに特定しましょう 
みたいな分類だったんですが(その他学習障害もありますがここでは省きます)
発達障害(神経発達障害)
 ADHD 
 自閉症スペクトラム障害 
 ADHDと自閉症スペクトラム障害両方あってもいいよ!
って感じになったんですよね。
で、このタイミングで自閉症スペクトラム障害への名称変更。
広汎性発達障害やらアスペルガー障害は消え去ってしまいました。
(もちろんWHOの国際診断基準であるICD診断ではありますし、DSM-Ⅳでアスペルガー障害と診断された人たちが診断名を失うわけではない事もDSM-5では言及されているようです)

まあ今までならPDDタイプと伝えていた人が新しく受診された場合には、自閉症スペクトラム障害って伝えれば良いかもしれませんが、やっぱり「自閉症」って響きが、なんだかなあ、なのです。

これは日本語訳が、としか言いようが無い。
小さいお子さんとか、知的に遅れがあろうが無かろうが、やっぱり自閉症って診断されたらショックですよ。

最初の告知なんかでコレをすると、そのあと何を説明しても頭に入らない事が多い。。

広汎性発達障害って伝える事で、いろんな説明を受け入れる素地が出来ていたような気がするのです。
あくまで気がするだけかもですが…
ICD11でどうなるか、みていかないといけませんけど、すでにマスコミ報道などでは広汎性発達障害っていう語句から自閉症スペクトラム障害って語句にシフトしている印象です。

アスペルガーって語句が消え行くのは、僕的には良いかなと思います。なぜならあまりにマイナスイメージがついてしまったからです。当初のマスコミ報道がセンセーショナルすぎた。

これから広汎性発達障害、自閉症スペクトラム障害、どっちが残っていくのでしょうね。
しばらくはもやもやした説明が続いてしまいそうです…

ともかく、告知やその後のフォローは本当に気をつけなければ行けません。
あってはならないことです。
今でもたまに、よそで初診で乱暴に自閉症って診断されて傷ついて相談に来られる保護者さんや当事者の方がおられます…
専門家は、告知には充分な配慮をして慎重におこない、告知をした後にも責任をもって対応に当たらねばならないのです。
そのためにも、病名の扱い、概念の理解って大切だと思う次第です。
本日はこの辺で、ではまた!
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