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【芸能・社会】

菅田将暉、ボクサー初挑戦 寺山作品映画化「あゝ、荒野」

2016年7月23日 紙面から

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 俳優の菅田将暉(すだ・まさき、23)が、劇作家寺山修司さんの長編小説を映画化する「あゝ、荒野」(岸善幸監督、来年公開)で、韓国俳優ヤン・イクチュン(40)とともにW主演を務める。菅田は初のボクサー役に挑戦する。

 詩人、作詞家としても多くの作品を発表した寺山さんだが、「あゝ、荒野」は唯一の長編小説。

 映画化にあたり時代設定を変え、近未来の東京・新宿が舞台。少年院あがりの新次(菅田)と、吃音(きつおん)と赤面対人恐怖症に悩む“バリカン”(イクチュン)がボクシングを通じて出会う。ボクサーとして歩む2人の奇妙な友情と愛、絶望的なまでの切なさが描かれる。“現代版「あしたのジョー」”と呼ばれる青春群像劇だ。

 2011年に舞台版が上演。5月に亡くなった蜷川幸雄さんが演出を手がけ、嵐の松本潤(32)が新次、俳優の小出恵介(32)がバリカンを演じた。

 今回撮影に臨むに当たり、菅田は体重55キロから65キロに増やすべく肉体改造をスタート。3月から週1、2回、ボクシングトレーナーの指導を受けている。縄跳び、パンチングボール、スパーリング、フィジカルトレーニングなど、プロテスト志望者並みのメニューをこなし、現在は63キロまで増えたという。

 初のボクサー役について菅田は「生物学的に強いキャラクターを演じるのは初めて。安っぽくない覇気を身にまとえるように、体を鍛えるとともに精神と顔つきを作っていくこと、これが何より難しいと思っています」と話す。

 さらに「男ならではの闘争心や肉体的痛みを表現する作品も初めて。今世紀最大に疲弊して、今しかできない、脂っこい作品にしたい」と意気込んでいる。

 

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