聞き手・西本ゆか
2016年7月23日06時57分
■都知事の資質とは 文筆家・青島美幸さん(57)が語る
父の青島幸男が参院議員を5期目で辞め、1995年の都知事選に立ったのは、再開発に環境、財政と課題山積なのに、しがらみでがんじがらめの都政への怒りと危機感からでした。以来4年間、家計は火の車。公邸の電気代や、知事夫人の責務上必要な母のタクシー代も自分持ちで「床暖房は使わない」と家族で誓ったほど。だから前知事らの「政治とカネ」の問題は別世界の話に感じます。
父の予定表は真っ黒でした。知事という仕事は、本気でやれば割に合わないほどの激務。報酬には責任が伴うから決まった額をいただくけど、「それ以上」はもらっても、期待してもだめ。父は、金に汚いと言われるほどの不名誉はない、と考える人だった。金銭関係は徹底的に調査されたと思うけど、4年間何ひとつ問題は出なかった。
ただ、組織を持たない父にとっ…
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