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宮司が辞任意向 宇佐神宮

 全国八幡神社の総本宮、宇佐神宮(宇佐市)トップの穴井伸久宮司(67)が「一身上の都合」を理由に辞任する意向を示し、宮司の人事案件などを審議する責任役員の全3人が同意していることが10日、分かった。氏子総代らは「職務遂行能力に欠けている」などとして穴井宮司の解任を求めていた。責任役員のうち2人は後任を神社本庁(東京都)内から任命するよう具申。これに対し、責任役員の1人と県神社庁宇佐支部は「地元から選出すべき」と反対している。

 関係者によると、穴井宮司の退職願と責任役員の同意書は、神社本庁の代表者に当たる統理(とうり)に宛てて県神社庁に提出された。辞任する時期は今のところ未定という。
 同時に後任宮司に関する具申書も出されているが、署名しているのは責任役員3人のうち2人。1人は地元の声を大切にすべきとの理由で反対しているという。
 神宮の宮司をめぐっては、氏子総代と市内の神職でつくる県神社庁宇佐支部の役員が昨年12月、勤務日数が少ないことなどを理由に穴井宮司の解任を求める嘆願書を県神社庁に提出。後任は県神社庁長を推薦していた。
 同支部は9日に役員会を開催。穴井宮司の後任は「本庁からの派遣ではなく地元に詳しい人材」として、県神社庁長を宮司に任命するよう嘆願書を神社本庁に提出する方針を決めた。
 役員の男性は「最近の宇佐神宮は混乱が続いている。悠久の歴史に大きな傷を残し、地元に不信感を与えている。地元出身の宮司で健全な宇佐神宮に戻してもらいたい」と話した。
 穴井宮司は「人事の件なのでコメントできない。正式に決まれば発表する」としている。

後任で割れる意見 06年以降混乱続く
 宇佐神宮の宮司は南北朝時代から到津、宮成両家が務め、戦前は一時、内務省(当時)から派遣されたことがある。戦後は到津家が単独で継承してきたが、2006年に公斉氏が退いた後は混乱が続いている。
 公斉氏の後任に薦神社(中津市)宮司の池永公比古氏が就任。その後、池永氏の病気に伴い、当時の責任役員会は到津家の長女克子さんを宮司に任命するよう神社本庁に求めた。
 しかし、本庁は「経験不足」として認めず、09年に県神社庁長だった穴井伸久氏を特任宮司(現在は宮司)に任命。克子さんは宮司としての地位確認を求めて10年に提訴したが、13年5月に最高裁で敗訴が確定した。
 克子さんは14年5月に免職、解雇され、宇佐神宮などを相手に地位確認などを求める訴訟を大分地裁中津支部に起こしており係争中。
 15年7月には神宮の神職同士のトラブルが起き、1人がけがを負う事件も発生していた。
※この記事は、2月11日大分合同新聞朝刊1ページに掲載されています。

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