原子1個で1ビットを記録する技術 11
ストーリー by hylom
限界リミットへ 部門より
限界リミットへ 部門より
あるAnonymous Coward曰く、
オランダ・デルフト工科大学の研究者が、1ビット当たり原子1個を使って情報を保持するメモリを開発したそうだ。記録密度は現時点でハードディスクの500倍にも達するという(Engadget、Techcrunch、Nature Nanotechnology、Slashdot)。
このストレージは、銅でできた記録面に走査型トンネル顕微鏡を使って塩素原子を配置することでデータを保持する。塩素原子は格子状に整然と並ぶため、そのうち幾つかの原子を取り除くことで塩素原子が2つの位置をとれるようになり、0と1の表現ができるという。
ただし、このストレージは絶対温度77度の真空中でしか安定しないとのことで、実用化にはまだ遠そうだ。
どちらかというと (スコア:4, 興味深い)
HDDの記録密度のほうに驚いたんだけど……
原子一個一個で記録しても500倍程度にしかならないのか。
勝つて言はず、敗れて語らず、
謙譲を崇ぶ者は君子也、怨怒を起す者は小人也。
面積的には (スコア:2)
原子4つ分で1ビットじゃないのかな。
そんなにいいものなら (スコア:0)
早いとこ商品化してくれよ。
この手の記事で取り上げられたもので商品化されたってモノを見たことがない。
研究費が底をついてしまったのか?根本的な問題を抱えていたのか?
そこまで追いかけるのが記者じゃないんかねぇ???
Re:そんなにいいものなら (スコア:1)
民生まで降りてきてからようやく取り上げるなんてアレゲじゃないね
Re: (スコア:0)
ここまで苦労しても今の500倍程度なんだ、って感想。
Re:そんなにいいものなら (スコア:1)
それも面密度なのか体積密度なのかが気になる。
素人の疑問 (スコア:0)
固体物体中の原子って、結構入れ替わったり移動したりしなかったけ?
Re:素人の疑問 (スコア:1)
いわゆる拡散とかですね。
金属の再結晶や析出は拡散の結果低エネルギー状態に落ち着く現象ですが、高純度銅とかでは室温でも再結晶しますから、このメモリを室温で動作する(というか長時間状態を保持する)ようにするのはまだまだハードルが高いでしょうね。
Re:素人の疑問 (スコア:1)
記憶の入れ違えなんてよくあることです
Re: (スコア:0)
だから、77Kまで冷やさないと使い物にならないのでは?
とは言え、窒素の沸点だから液体窒素を冷却に使える訳で
実用化に際しての敷居はそれ程高くないという印象。
装置の大きさ (スコア:0)
それで現在の所装置全体ではどのくらいの大きさになるの?