クルーズ船、京都・舞鶴寄港への倍増へ
京都府舞鶴市は22日、舞鶴港へのクルーズ船寄港について来年は35回を予定していることを明らかにした。過去最多になる今年(17回)から倍増し、本州の日本海側の寄港地として鳥取県の境港(今年34回)、石川県の金沢港(同30回)と並ぶ主要港になる見込み。
来年はコスタ・クルーズ社(イタリア)が運航する「コスタ・ネオロマンチカ」が計32回の寄港を予定。同社は今年、舞鶴発着で金沢、境港、韓国・釜山、博多を回る5泊6日の日本海周遊クルーズを26日から9月9日まで計10回運航する予定。来年は同じツアーに加え、ロシア・ウラジオストクへの寄港や、「青森ねぶた祭」(青森県)を観覧するツアーなども実施する。
市はクルーズ誘致に注力し、7月には多々見良三市長自らコスタ・クルーズ本社を訪問し、京都市への観光をはじめ、さまざまなオプショナルツアーが舞鶴発で可能とアピールした。多々見市長は「乗客の出迎えや通訳、(駅までの)シャトルバスなどの課題に対処し、来年につなげたい」としている。
また、市や京都府などでつくる京都舞鶴港クルーズ誘致協議会は同日、来年5月に京丹後市の久美浜港に「にっぽん丸」、6月に宮津市の宮津港に「飛鳥Ⅱ」が寄港すると発表した。いずれも乗客は小型船などに乗り換えて港に上陸する。京丹後市へのクルーズ船寄港は初めて。
【 2016年07月23日 08時37分 】