【釜山聯合ニュース】韓国南東部・釜山市東区の日本総領事館前に、旧日本軍の慰安婦被害者を象徴する「少女像」が設置されるかどうかが関心を集めている。
少女像設置を目指し先月末に発足した市民団体「未来世代が建てる平和の少女像推進委員会」は設置に向けた募金活動を行っているが、まだ2000万ウォン(約190万円)ほどしか集まっておらず、8月を予定していた設置をひとまず年末まで先送りした。
募金とは別に、団体側が望む設置場所に自治体の許可が下りるかどうかも問題になる。団体側は東区庁が所有する日本総領事館裏門前の歩道への設置を希望しており、使用には事前に占用許可を得る必要がある。
同区庁の関係者は「公共施設物ではない少女像の設置は不可能と思われるが、ひとまず国土交通部に設置の可否を問い合わせている」と伝えた。
区庁側は、日本総領事館前への少女像設置は韓日間の外交摩擦に発展しかねない敏感な問題のため、対応に頭を悩ませている。
2011年12月には慰安婦被害者支援団体「韓国挺身隊問題対策協議会」(挺対協)が管轄区庁の許可を得ずソウル市鍾路区の日本大使館向かいの歩道に少女像を設置し、韓日関係が冷え込んだ。日本政府は遺憾を表明し、韓国政府は「政府が出る幕ではない」と応じた。
日本総領事館の関係者は「韓国政府は外交使節の安全と品位の維持に協力する義務があり、少女像の設置を傍観すべきではない」と話している。