2016/07/23 08:46 午前

タチキタプリントの新機能。「駒のタチキタ」で、木製駒の販売を始めます。

  • 2016/07/22 03:39 午後
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唐突ですが、本日よりタチキタプリント(B2Fゲームズ)/ニューゲームズオーダーで、新しい仕事に着手致します。
名付けて「駒のタチキタ」。ボードゲームに付き物の「木製駒」を、ゲームを製造する個人様/団体様向けに、まとめ売りする仕事を始めたいと思います。

https://komatachi.thebase.in/

↑イメージを把握していただくカタログも兼ねて、ウェブショップを既に立ち上げております。
ただ今、現時点で持っている木製駒の在庫(NGO自社製品、具体的には交易王等で使用しているもの)について、オープン記念価格で販売しています。
販売サイトの方でより詳しく説明していますが、販売の単位は1袋(駒の形状により異なりますが、ざっくり80~150個前後)ずつです。
この1袋は、できるだけ100グラム程度になることを目安としています。


さて、今どうして駒屋をやるのか?という話をさせていただきます。
ご存知の方も多いかと思いますが、ニューゲームズオーダー(だったりB2Fだったりタチキタプリントだったり)は、
東京・立川でゲームの小売店をやったり、問屋をやったり、メーカーをやったり、製造請負をやったり、
東京ドイツゲーム賞でコンテストをやったり、様々取り組んできました。
(1度だけですがリトルエッセンという販売イベントもやりましたね)
ただ以前から、「木製駒の入手」という部分、国内ボードゲーム作りの環境で、ちょっと不足があるよな、と、薄々意識していました。
ニューゲームズオーダーはもう50タイトルもゲームを作ってきておりますが、木製駒をどこから調達してくるかという課題、なかなか着地点が見いだせておりません。

駒屋が本格的に立ち上がらない理由は、割とはっきりしているんじゃないかと思います。
多分、「凄く地味な割に、本気で考えてみるとなかなかたいへんだから」です。

まず、ボードゲームを作る上で木製駒を入手したい、買いたいという方々、
(年々増えている個人の作家さんだけでなく、私たち含め企業の方もいらっしゃるでしょう)
その皆様が何を求めるか。まず第一に「在庫がちゃんとあること」ではないでしょうか。
もっと言えば、「たくさんの(個数で言えば万単位の)在庫があること」と、「自分たちが作るゲームに最適な、バラエティ豊かな在庫があること」。

この第一関門が、駒屋の成立をいきなり、かなり難しくします(笑)。密かに長年の課題としていた駒屋、
実際に計画してみると「理想を言い出すと際限なくお金がかかる」ということと、「儲かるか定かでない」という現実が立ちはだかります。

今回私たちが初期在庫として(おそらく2か月後くらいに)入荷を予定している駒は、8色×6種類となっています。
8色は、赤・青・黄・緑・白・黒・灰・茶。
形は、「10㎜キューブ(立方体)」「直径15㎜×4㎜厚ディスク(円形駒)」「14㎜キューブ」「20㎜×5㎜厚ディスク」「人形駒(いわゆるミープル)」「ハルマポーン(ボーリングのピンのような形のもの)」です。

ごくごく基礎的な6種類と、揃えておくことが期待されそうな8色を、ちょっと本格的にゲームを作ろうかな、
という購入者様への備えとして在庫を準備するだけでも、生産にかかるコストが100万円を超えます。
どう考えてもたいへんなんですが、私たちは2つの理由で、他の皆様が始めるよりは、格段に始め易い立ち位置に、現在いると考えています。
その理由とは…「ニューゲームズオーダー」と「タチキタプリント」をやっているということです。

まず「ニューゲームズオーダー」が持っている駒屋への強みですが、NGOでは「たくさん(数千部)ゲームを作るのであれば」
一定以上のクオリティと相応に低廉なコストの、木製駒を製造する、そのノウハウは持っています。
加えて、ニューゲームズオーダーのボードゲームに触れていただいていることで、
「ニューゲームズオーダーが普段使ってる駒からすると、このくらいの駒は売ってくれるんじゃないかな」という、
クオリティのラインについてかなり具体的にご想像いただける、ということが大きいのではないでしょうか。
あと(厳密には「駒のタチキタ」はタチキタプリント/B2Fの一部門なので)、駒のタチキタの販売先としてニューゲームズオーダーがある、という内部事情もあります。
常にゲームを作っておりますので、まず私たち自身が駒屋を欲しております(笑)。

「タチキタプリント」の存在はさらに重要です。何分、タチキタプリントがご注文をいただいているボードゲーム製造請負は、お陰様で数、規模ともに、年々増加傾向にあります。
その中で(大口の顧客の皆様中心に)「できれば駒も用意してもらいたい」という声を、常にいただいているのです。
これが、今回実際に「駒のタチキタ」を始めることにした、最も決定的な理由です。

より具体的な話にいきたいと思います。
駒のタチキタでは、ウェブショップでの1袋単位での販売も致しますが、より大規模な注文、つまり1000個単位でボードゲームを作る際の
木製駒の調達、についても請け負いたいと考えております。これはタチキタプリントの現在のゲーム製造請負の機能を拡充する形となりますので、
ウェブショップではなく、タチキタ西山(info@tachikita.net)に直接お問い合わせいただく形でご注文をお受けします。
どこまで行ってもなかなか目鼻が付かないので、ウェブショップで予定している6アイテムから、ざっくりとしたコストのイメージを以下に書きます。

まず、6アイテムの「ウェブショップでの(一般小売り向けの)」「1個当たりの」販売価格を、私たちは以下のように想定しています。

「10㎜キューブ」「15㎜ディスク」…1個10円
「14㎜キューブ」「20㎜ディスク」…1個15円
「人型駒」「ハルマポーン」…1個20円

これらは、(何よりこれだけの種類の在庫リスクということを考えると)小売価格としては妥当と考えています。
しかしながら、商業として、数百~数千部の製造に用いる駒のコストとしては、
率直にいって割高だと思います(それでも国内で買えるというメリットは評価していただけると思いますが…)。

そこで、製造のために購入される駒が多量となる場合、以下の通り割引を致したいと考えております。

「総数5000個以上になる場合」…上記価格合計から20%引き
「総数10000個以上になる場合」…上記価格合計から30%引き

つまり10㎜キューブなら1個10円が8円や7円になります。
10㎜キューブ5000個注文すると、5万円のところが4万円。同じく10000個注文すると、10万円のところが7万円になる計算です。
…ようやく具体的になりましたね(笑)!

さらに、タチキタプリントでゲームを製造される方が、そのゲームに必要な駒を購入される場合には、
(これは必要な数にかかわらず)さらに10%引きします。…と西山がさっき言っていました。
つまり、最大で40%引きまでご用意させていただきたいということです。

本日このことを皆様にお知らせしている理由は、タチキタ西山が、
「次回の秋ゲームマーケットでのゲーム製造請負のための駒製造調達のスケジュールを考えると、近いうちに具体的な駒の注文を受けないともう手遅れ」
と言っているからです。駒の製造、そして海外からの輸送には、少なくとも2~3か月の時間を要します。
私たちが平常在庫を持ちきれない量や種類の駒をご入り用の場合、それだけ前もってお声掛けいただかねばなりません。

そういうことですので、「駒のタチキタ」は、近いうちに(おそらくは1か月以内に)駒の注文を受け付けます。

ゲーム製造者の皆様なら当然お感じの方もいらっしゃるかと思いますが、「上の6種類だけじゃ自分の考えてるゲームは作れないよ!」となることでしょう。
近いうちに行う注文受付では、当然ながら、上記6種類以外のサイズや色の駒のご希望についても、
(さすがに滅茶苦茶デラックス仕様や特別すぎる色は当面難しいと思いますが)できる限りお答えしたいと考えております。
私たちとしても初めての試みですので、皆様と協力して、良いサービスを作っていきたく思います。
何卒、よろしくお願い申し上げます。


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