現地時間の18日に開幕した米共和党全国大会の運営総責任者を40代の韓国系女性が務めていることが分かった。
ロサンゼルス・タイムズはこの日、オハイオ州クリーブランドで開催中の共和党全国大会の運営総責任者を務めるマルシア・リー・ケリー氏(46)について「党大会の責任者としては最初のアジア系で最初の女性」と報じた。
ケリー氏は2470人以上の代議員や1万5000人の取材記者など5万人以上が訪れる会場の安全対策はもちろん、ボランティアの募集やごみの回収などを含む大会運営全体の責任者を務めている。ケリー氏はロサンゼルス・タイムズの取材に「最近は白人警察官による黒人の射殺、黒人による白人警察官襲撃に加え、フランスのニースでもテロ事件があったことから、今回の党大会では治安対策が最優先の課題となっている」「私は性格上、責任の重い状況であるほど逆に落ち着くことができる」などと述べた。
今回の党大会ではさまざまな抗議行動も予想されたことから「国家特別警護イベント」とも呼ばれ、2700万ドル(約29億円)もの巨額の予算が投入された。ケリー氏は元々カリフォルニア州オレンジカウンティーのラグナニゲルに住んでいたが、1年前に党大会の責任者に任命されたことをきっかけにクリーブランドに引っ越し、その後25人のチームを率い1年かけて大会の準備に取り組んだ。「会場となる建物のわずかの隙間も把握しておかなければ、安全を確保することはできない」と語るケリー氏の言葉にもその責任感の強さが表れている。共和党事務局のホイットニー・ニコルス氏はケリー氏について「分単位の細かいスケジュールを計画できるほど緻密だが、一方でユーモアにもあふれたリーダーだ」と評した。