［陸上］マラソン田中智美、故郷成田から出発

　リオデジャネイロ五輪マラソン女子代表の田中智美（２８）＝第一生命＝らが２１日、成田空港から五輪前の高地合宿を行う米コロラド州ボルダーに出発した。田中はボルダー、ニュージャージーでの合宿を経て８月７日にリオに入る。

　出身地でもある千葉県成田市からリオへ飛び立つ田中は「地元から出発できることをうれしく思う。一番きれいな色のメダルを首に掛けて帰ってきたい」と、集まった家族や地元関係者にあいさつ。「ここまで大きなけがもなく、動きもよくなったし、食欲もすごくある。状態は良いのでさらに上げていきたい」と自信を見せた。

　リオでは治安や練習環境などが未知数で最後のコンディショニングやコース下見に影響も懸念されるが、山下佐知子監督（５１）は「（米国での）合宿で強めの負荷を掛けてリオでは軽めの練習で済むようにする」と対策を明かした。心身、そして備えも万全の状態で８月１４日の号砲を迎える。　（川村庸介）