蹴球探訪
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【ゴルフ】時松隆光がうれしい首位発進 プロ5年、トップ10一度もなし2016年7月22日 紙面から
◇ダンロップスリクソン福島オープン<第1日>▽21日▽福島県西郷村、グランディ那須白河ゴルフクラブ(6961ヤード、パー72)▽雨、気温20・6度、南2・1メートル▽賞金総額5000万円、優勝1000万円▽150選手(アマチュア9人)▽観衆1315人 プロ5年目でこれまでトップ10入りもない22歳、時松隆光(りゅうこう)=筑紫ケ丘GC=が9バーディー、2ボギーの65で回り、初の首位発進を飾った。「ざっくり、ポン」という時間をかけないシンプルなパットが絶好調。首位にはツアー通算2勝の薗田峻輔(26)ら3人も並んでいる。 時松は満面に若々しい笑みをたたえながら、時に目を丸くしてうなった。「何とかスコアを作っていければとラウンドしていたら、後半は(パットが)びっくりするほど入った」。今季2戦目で自己最多9バーディーを奪い、トップ発進のご褒美まで手に入れた。 3番パー4で残り145ヤードの2打目を1・5メートルにつけ、7番パー5では3打目をピンそば1メートル、9番パー4でも2打目を1・5メートルにピタリ。好調のアイアンでバーディーの山を積み上げると、後半の見せ場はパッティングだった。 10番で5メートルをあっけなく沈め、12番では3メートルをねじ込んで加速した。14、15、16番では3連続バーディー奪取。18番も1・5メートルを沈めて、きっちりスコアを伸ばして締めた。 ジュニア時代には石川遼をうならせたパットの名手が、今季はグリーン上で苦しんでいた。転機は、前戦の日本プロ日清カップだった。予選2日間を尾崎直、伊沢という大御所2人と同組でラウンド。「遅いプレーはだめ。ご迷惑をかけてはいけない」。パットを打つ際、ライン読みもほどほどに素振りもせず、「考えずにざっくり、ポン」と打つことに徹すると、面白いように球がカップに消えるようになった。 ただ、その独特のパッティングスタイルだけは貫いた。オープンスタンスに構え、小さなテークバックから、パターフェースを引き上げるようにフォロースルー。少年期に「ライジングパット」と命名された唯一無二の武器は、ちょっとした思考の変化でより鮮やかに生きていた。「せっかくのチャンス。明日以降もバーディーを取っていきたい」。勢いづく新鋭が、優勝戦線を引っ張っていく。 (松岡祐司) PR情報
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