地中海で死亡の難民・移民 すでに2900人以上に
IOM=国際移住機関は、中東や北アフリカから密航を試みてヨーロッパを目指す途中、地中海で命を落とした難民や移民が、ことしに入ってすでに2900人以上に上っていることを明らかにし、去年までのペースを大きく上回っているとして危機感を表しました。
IOM=国際移住機関は22日、中東や北アフリカから密航を試みてヨーロッパに渡る途中、地中海で船が沈むなどして死亡した難民や移民が、ことしに入ってから今月20日までに2977人に上ったと発表しました。これは去年の7月30日時点の数の1.5倍となっています。
内訳をみますと、リビアなどの北アフリカからイタリアを目指す「地中海中央ルート」が2549人と全体の85%を占めて最も多くなっていて、去年よりも大幅に増えています。次いでトルコなど中東とギリシャなどを結ぶ「地中海東部ルート」が383人となっています。
スイスのジュネーブで会見したIOMの広報官は、全体の死者数について「3000人を超えたのは去年は10月、おととしは9月のことで、7月にこの水準であることは非常に憂慮すべき事態だ」と述べて、強い危機感を表しました。
内訳をみますと、リビアなどの北アフリカからイタリアを目指す「地中海中央ルート」が2549人と全体の85%を占めて最も多くなっていて、去年よりも大幅に増えています。次いでトルコなど中東とギリシャなどを結ぶ「地中海東部ルート」が383人となっています。
スイスのジュネーブで会見したIOMの広報官は、全体の死者数について「3000人を超えたのは去年は10月、おととしは9月のことで、7月にこの水準であることは非常に憂慮すべき事態だ」と述べて、強い危機感を表しました。