大鹿靖明
2016年7月23日04時12分
小中高校生に圧倒的に普及するLINEは、新種のいじめのツールにもなっている。教育評論家の尾木直樹さんに問題点を聞いた。
(2016年7月14日に電話インタビュー)
――LINEを使ったいじめが結構あります。
「結構なんてもんじゃありません。私の“体感値”では学校のいじめの約9割はLINEを介してのものです。LINEは確かに簡単に操作できて災害時にも役立つ便利なツールであるとは思いますが、子供たちにとってはいまやリアルな実生活以上に使っている。特に女子は『絆依存』というのですが、眠くなってもグループトークで午前2時、3時までやっている。高校生の約6割がスマホ依存で、1割弱が治療を要する段階にあるという調査結果もあります」
――そうした問題に対処しようとLINEは啓発活動を始めました。
「LINEは2013年から取り組み始めましたが、遅すぎましたね。あまりにも子供たちが無防備すぎる状態に置かれている。こんな国家は世界でも日本だけ。弊害を排除して子供たちに安心安全な成長を促すのは企業の社会的責任です」
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