「民衆は犬・豚」発言の韓国高位公務員が罷免…年金50%カット、最高レベルの懲戒

「民衆は犬・豚」発言の韓国高位公務員が罷免…年金50%カット、最高レベルの懲戒

2016年07月20日10時48分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  「民衆は犬・豚」と発言して物議をかもした韓国教育部のナ・ヒャンウク前政策企画官に対し、公務員が受けることのできる懲戒の中でも最も重い「罷免」が適用されることになった。

  中央懲戒委員会(委員長キム・ドングク人事革新処長)は19日、政府ソウル庁舎でナ氏に対する懲戒議決要求件を審議して罷免を決めたと明らかにした。これは13日に教育部が委員会にナ氏に対する懲戒議決を求めて要請していた懲戒レベルだ。

  委員会はこれについて「ナ氏が公職社会全般に対する国民の信頼を失墜させた点、高位公職者として守るべき品位を大きく傷つけた点を考慮して最も重い懲戒処分が必要だと判断した」と説明した。

  ナ氏の懲戒事由は「公務員の品位維持義務」違反だ。公務員懲戒令によると、品位維持を違反した場合、不正のレベルと過失の有無に沿って最高で「罷免」までの懲戒が可能だ。不正レベルが高く故意性が認められた場合、罷免または解任することができる。

  委員会はナ氏に対する懲戒議決書を近く教育部に送る計画だ。教育部は議決書を受け取ってから15日以内にナ氏を罷免しなければならない。ナ氏が罷免処分に従わない場合、30日以内に請願審査委員会に再審を申請することができる。ここでナ氏の疎明が受け入れられれば罷免より低いレベルの解任や降格に懲戒が確定することもある。

  公務員は罷免されれば公職から退き、退職後に受け取る公務員年金の50%がカットされる。解任も公職を離れなければならないのは同じだが年金の削減比率は25%となるため、経済的な不利益が相対的に軽減される。

  委員会は通常月一回開催され、慣例通りならナ氏に対する懲戒議決は来月中旬に行われる予定だった。だが、事案の重さを勘案して別途日程を決めて今回の審議を処理した。

  懲戒対象者に首相表彰などの受章歴があれば懲戒レベルを下げることもできるが、委員会はこれをナ氏には適用しなかった。
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