菅野、筒香抑え広島追走だ　「もう一度新しい流れつくる」

　巨人の菅野智之投手（２６）は２１日、ジャイアンツ球場で調整した。チームは球宴を挟んで４連勝。２２日のＤｅＮＡ戦（横浜）で先発する右腕は「いい流れに乗る。乗るだけでなくもう一回、新しい流れもつくれるように」と決意を表明した。

　球宴後の初登板は絶好のムードで回ってきた。「がんばります」の短い言葉にも力が入る。阪神に敵地で３連勝した勢いを、同じくカード４連勝中のＤｅＮＡにもぶつける。菅野は前回対戦した７月９日も完投勝利を収めており、悪いイメージはない。

　警戒するのは本塁打。今季横浜では２試合に先発し、いずれも本塁打を浴びている。「球場が狭いので本塁打だけは気を付けたい」。特に、筒香は２戦４発と上り調子だ。相手の主砲を真っ向勝負で抑え、白星を手繰り寄せる考えだ。

　エースも連勝の輪に加われば、９差の首位広島にも重圧をかけることができる。尾花投手コーチは「離されてからぶつけても仕方ない。コンディションを見ながらだよ」と、２８日の広島との直接対決に、菅野を中５日で回す可能性も示唆。ようやく回り始めたチームの歯車をエースが加速させる。　（園田佳子）