イチロー、Ｍ６で足踏み　シフトに阻まれた

　“イチローシフト”に阻まれ、メジャー３０００安打へのカウントダウンは「６」のまま足踏みとなった。３戦連続で先発から外れたマーリンズ・イチローは、フィリーズ戦の８回先頭で代打として途中出場。過去１９打数２安打（打率１割５厘）と相性の悪い相手先発ヘリクソンから右中間へ鋭い打球を放ったが、守備位置を中堅寄りに変えていた右翼手の好捕にあい、右飛に倒れた。

　この回に中堅から右翼へと守備位置を変えていたフィリーズのボージャスは「イチローの打席は何度も見てきた」と、通常の守備位置から３〜４メートルほど中堅寄りに移動。その思惑通りに、イチローの放った打球が右中間の真ん中に飛ぶと、背走してギリギリのところで捕球した。

　これで１７日のカージナルス戦で３安打を放って以降は、３日連続の代打出場で音なし。偉業を前に、生みの苦しみが続く。　（フィラデルフィア穐村賢）