抗がん剤切り替えた8人が重い肺炎 厚労省注意呼びかけ

抗がん剤切り替えた8人が重い肺炎 厚労省注意呼びかけ
新しいタイプの抗がん剤「オプジーボ」を投与された患者のうち、別の抗がん剤に切り替えた8人が重い肺炎などを起こし、このうち3人が死亡していたことが分かりました。厚生労働省は因果関係は分からないものの、別の抗がん剤に切り替える際は慎重に使用するよう全国の医療機関に呼びかけました。
厚生労働省によりますと、これまでに「オプジーボ」を投与された肺がんの患者、およそ6500人のうち、「タグリッソ」など3種類の抗がん剤のいずれかに切り替えた患者8人が呼吸困難に陥る「間質性肺炎」などを起こしていたことが分かりました。このうち、60代から80代の男女合わせて3人が死亡したということです。

これらの薬は販売する製薬会社が、間質性肺炎などの副作用を引き起こすおそれがあるとして、患者の状態が悪化した場合などは使用を中止するよう添付文書で警告しています。

厚生労働省は、薬を切り替えたことと、死亡などとの因果関係は分からないものの、全国の医療機関に対して、切り替える際は患者の状態に注意しながら慎重に使用するとともに、副作用が疑われる場合は報告するよう呼びかけました。