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一歩踏み出し、働き方を選ぶためには。ハブ型人材活用のススメ。

2016.07.19

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今回寄稿させていただくことになりました、井澤梓と申します。現在はフリーのライター/PRをしていますが、大企業、ベンチャーの立ち上げ、と自分のやりたいことに従い働き方を変えてきました。今回は私なりの、働き方を変える方法をご紹介したいと思います。

一つの会社で一生働く時代から、転職が当たり前の時代に、そして複数の仕事を持つ時代へと変わりつつあります。ロート製薬など大手企業の副業解禁や、リクルートの在宅勤務制度導入のニュースが話題になり、実際に働き方の変化を身近に感じる機会も増えたのではないでしょうか。複数の仕事を持つ働き方は、今や特殊なスキルを持った人だけのものではありません。自分で自分の働き方を選べる時代が来る中で、会社員ではない人生を歩みたいとか、趣味を副業にしたいと思っている人もいるのでは。しかし実際には不安で踏み出せない人が多いように思います。

そこで第一歩目を踏み出すために上手く活用していきたいのが、ハブ型人材です。ハブ型人材とは言葉の通り、人と人、企業と人、案件と人、何かを結ぶときにハブとなる人を指します。ハブ型人材は、ときにあなたの営業マンの様に、ときにPRのように、シナジーを起こすきっかけを作ってくれるのです。知り合いをたくさん紹介してくれる人、様々なイベントに誘ってくれる人を思い浮かべるとイメージしやすいかも知れません。

ゆるいつながりを複数持つ

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ハブ型人材と接点を持っておくことで、あなたは多くの人とさらに繋がる可能性を得ます。「やりたいこと」を実現するための情報収集ができるのです。もしあなたに、準備する時間がない、沢山の人と会う時間がない、知り合いが少ない、と変化できない言い訳があればハブ型人材に代理人になってもらいましょう。ハブとなる人とは、必ずしも濃い人間関係を築く必要はありません。いいヤツだと思われる程度でも十分です。

著名な脳科学者茂木健一郎先生の本によると「どれくらいの人とつながりが持てているか、ということは大事な要因」また、自分にとって重要な情報は「濃い関係の親友たち(強いつながり)からではなく、ときどきしか話さないような人(弱いつながり)からやってくることが多いと言われている」とあります。

(引用:頭は「本の読み方」で磨かれる

本にもあるように結びつきの強さではなく、つながりを持っておくこと自体が意味を持ちます。ゆるいつながりでもいいので複数のハブ型人材と接点を持てればなお良いでしょう。

「できること」と「やりたいこと」を明確にしておく

ハブ型人材にアクションを起こしてもらうために重要なこと、それは「できること」と「やりたいこと」を明確にしておくことです。ハブ型の人はその情報を元に、関連ある人を紹介したり、ときには希望通りの仕事を紹介してくれたりするでしょう。ですので「何か面白いことをやりたい」ではなく「ウェブサイトのデザインができる」「日本酒を海外に販売したい」「ライターになりたい」など具体的なキーワードが必要です。定期的に自分の棚卸しをしておきましょう。

ハブ型人材は何を見ているか

実際に私もハブになる機会が多くあります。過去には老舗商社のECサイト立ち上げの際に、実力のあるスタートアップを紹介したり、転職に悩む知人に、相性の良さそうな企業の人事を紹介したり。単純に気が合いそうな友人同士を紹介することもあります。

きっかけはたいてい些細な雑談です。少しでも役に立てるならとパズルのピースを合わせるようにマッチングしたところ、非常に感謝されました。インターネットの検索では見つからない出会いを創出できたと自負しています。

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人工知能には雑談ができません。

「雑談する力」というのは、人間の持つ「圧倒的な知性」であると言われています。

(引用:頭は「本の読み方」で磨かれる

人間の特権である、ふとした会話。そこで見つけたパズルは解きたいなと考え行動しています。

但し誰かれ問わず紹介するわけでありません。自分なりに業界やスキル・性格の相性に気を配ります。仕事での紹介なのかプライベートの席なのかによって紹介方法も変えるべきだと考えていますし、自分への信頼を裏切るような紹介はしないようにも細心の注意を払います。

とはいえ本業ではないのでノルマもありませんし、自分も紹介の場を純粋に楽しむようにしています。ときには想定外の良い化学反応が起こることも。自分がきっかけでビジネスが生まれたり、喜んでもらえたりするのは何よりも嬉しい瞬間です。

きっかけを作ることだけで十分嬉しいのですが、メリットが返ってくることもあります。喜んでくれた人は、自分が頼みごとをしたいとき心強い味方になってくれますし、出会いの中で自分の仕事に繋がることもあります。ハブになることで自分にも良い連鎖が生まれているんです。

ハブ型人材がもたらす作用

ではハブ人材による適切なマッチングの作用は何でしょうか。一つは決め手の創出です。ネットの無数の検索結果を手にした人が次に欲するのは、決め手。選ぶ理由を持ってくる人は意外と重宝されます。小規模だけど実績がある企業、実績がなくとも適切な経験を持ち合わせている人などは人を介さないと会えないでしょう。加えて誰かのフィルタが入っているという安心感は、選択への時間の節約にも繋がります。そして「やりたいこと」がある人にとって自己実現の場の創出にもなります。

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今後働き方は確実に多様化していきます。現状維持でいいと思う人もいずれ働き方の変化を求められるかもしれません。その際人と人との繋がりは非常に重要になっていきます。誰とどんな風に繋がっていくかを見直しておく必要があるでしょう。

と偉そうにお話してしまいましたが、私も周りの人から多くの出会いを貰ってきました。出会いの中でやりたいことがたくさん叶いました。振り返れば、多様な出会いを楽しみ、周りの人のために出来ることを行動に起こしてきたおかげだと感じています。

これからも人と人を繋げて、自分のつながりも増やしていきたいと思っています。まずは紹介してもらう側からでよいはず。新しい出会いに臆せず、興味のある場には積極的に出ていくことをオススメします。勉強会や交流会など少々気合がいるものでなくても、初対面の人がいる少人数の飲み会に行くだけでもきっかけになります。

働き方を変えたいと考えているならば、ハブ型人材を活用し少し変わってみませんか?

(文:井澤梓)

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