サブカテゴリー

PR:

「ポケモンGO」日本列島で熱狂も…各地でトラブル続出

「ポケモンGO」日本配信 (7月22日)

ポケモンGO日本配信
雷門前ではピカチュウを発見
Photo By スポニチ

 世界各国で大ヒットしているスマートフォン向けゲーム「ポケモンGO(ゴー)」が22日、ポケモン発祥の地・日本についに上陸した。37カ国目の配信開始となり、早くも世間の話題を独占。幅広い世代が遊び、社会現象になりそうな勢いだ。一方、「歩きスマホ」をしながらプレーに熱中する人のトラブルが続出。ルール作りや安全対策が追いついておらず、ポケモンGOを巡る大混乱はしばらく続きそうだ。

「よっしゃゲット!」、大阪市の百貨店内にある「ポケモンセンターオーサカ」で、小学4年の馬場尚君(9)が歓声を上げた。6匹のキャラクターを捕まえ「楽しい夏休みになりそう」とうれしそう。

 「ポケモンGO」は現実の世界を歩き回って、ポケモンを捕獲できる仮想現実体験が人気の秘けつ。東京の浅草寺や大阪・道頓堀など、全国の観光地でもポケモンが「出現」。本紙カメラマンも浅草・雷門の前で人気キャラ「ピカチュウ」ゲットに成功した。

 各地に興奮が走った一方、トラブルも相次いだ。熊本地震で被災した熊本城の立ち入り禁止区域では、20代とみられる男性が「ゲームのために入りたい」と訪ねてきたが、城の案内人が危険だと説明すると立ち去った。

 利用者が私有地に立ち入る騒ぎもあった。京都市上京区の京都御所で、ゲームに夢中になった大学1年の男子学生(18)が塀に近づいたため、侵入防止用の警報音が鳴り響く騒ぎがあった。宮城県大崎市の集合住宅では、ゲームをしながら入ってきた中国籍の男性2人と住民がトラブルになり、警察官が駆けつけた。集合住宅の30代男性が注意したが、2人が立ち去らなかったため110番した。

 政府や警察は「歩きスマホ」による事故がないよう安全な行動を呼び掛けた。「危険な場所や立ち入りが禁止された場所に入らないよう注意いただきたい」と話したのは菅義偉官房長官。警視庁は新宿駅周辺で注意喚起のチラシを配布した。

 “ポケモンNO”を掲げる場所も出てきた。出雲大社(島根県出雲市)は境内でのゲーム利用を禁じる決定をした。看板も設置する方針。先行配信された米国では、利用者が原発敷地内に侵入する事例があり、原子力規制委員会は原子力施設周辺の警備強化を大手電力に要請した。

 歩きスマホ対策を巡っても、大阪府摂津市が2013年から取り組む歩きスマホ防止対策を25日から強化すると発表。JR東日本も安全に影響が出ないよう配慮を求めた。

 そんな中、爆発的な人気による経済効果は大きいとみられ、アベノミクスならぬ“ポケモノミクス”に期待は高まる。しばらくは“ポケモン狂騒曲”は続きそうだ。

[ 2016年7月23日 05:30 ]

Webtools & Bookmarks

注目アイテム

ニュース

注目アイテム

スポニチwikiランキング

      人気ニュースランキング

        ※集計期間:

        » 続き

        【楽天】オススメアイテム
        クイックアクセス
        スペシャルコンテンツ