相手に気持ち良くなってもらうために、そして良い人間関係をつくるために、相手をほめるということはとても効果的です。
でも、ほめることは存外に難しいですよね。
本心から「すごい」と思えることだったら、素直に言葉に出来ますし、相手にしっかり届きます。でも、そこまですごいと思わなければ、ほめ言葉はなかなか言えないもの。
ほめ上手とは、無理なく、自然に相手をほめる人のこと。
こうなるには、ある種のテクニックを身につけることが必要だと思います。
本エントリーでは、ほめ上手になる実践的な3つのテクニックについて記したいと思います。
ほめるネタを考えておく
面識のあるなしに関わらず、ほめる相手について、何らかの情報を持っていると思います。
これをベースに相手がほめられたら喜ぶであろうこと、つまり、相手の「ほめられたいニーズ」を想像し、何をどうほめるかあらかじめ考えておくと、実際に会ったときに、自然にほめることができます。
特に相手のこだわっていることや大切にしていることをほめるのが効果的ですので、相手の趣味について、また、お子さんがいる人であれば、その子についてほめるネタを考えておくと良いでしょう。
これから初めて会う相手でも、事前に情報を手に入れて、2~3、ほめるネタを準備しておくとスムーズにいくと思います。
コメントすることを意識する
相手が初対面で事前情報がない場合、あるいは、知り合いでも、簡単にほめにくい雰囲気を持っている人の場合は、ほめることよりも、その人について何らかのコメントをすることを意識すると良いと思います。
違いをみつける
簡単なのは、いわゆる「違い」を見つけ、それについてコメントすること。
何度も会っている相手だと、「声の調子が悪そうだ」「いつも紺のスーツを着ているのに、今日のスーツはグレイだ」など、その人の普段の様子との違いを探します。
一方、初対面の人に対しては、一般的な人と違う点がないかを探すのです。
例えば、ヒゲを整えているとか、変わったデザインのメガネをかけているなどと言った、普通とは少し違う点。
これらは、その人が何らかのこだわりを持っている可能性が高いと言えるのです。
そのことにコメントすると、相手は「気づいてくれた」、「自分に関心を持ってくれた」と思うもの。
まずは、それだけでもOKですし、さらに、うまくほめることができればベストでしょう。
あらかじめ注目する箇所を決めておく
このように、相手の「違い」を見つけるためには、まずは、相手に関心を持つこと、そして、相手をしっかりと見ることが大切となります。
ただ、相手が初対面だと、こちらも緊張していて、うまく「違い」を見つけられないときがあります。
その場合は、あらかじめ注目する箇所を決めておき、そこを見るようにします。
基本的には、外見を、それも「身につけている物」をチェックする、ということです。
私は、まずはネクタイ、次いでメガネ・上着の3つを見るようにしています。
何らかの「違い」があれば、それについてコメントします。
何も変わったところがなければ、
「ストライプ柄のネクタイをされていますが、お好きなのですか?」
などと適当に振るようにしています。
すると、「あぁ、これ?これはですね・・・」と話し始めてくれます。
特にほめなくても、相手に関心があることが伝わりますので、良しとしています。
*ネクタイが一番、話題にしやすいのですが、最近はノーネクタイの人が多いので・・・
ただの言葉をほめ言葉に変える
同じことを言っていても、言い回しによって受け取り方は全く違ってきます。
例えばネクタイについてコメントするとき、「ユニークなネクタイ」と言えばほめ言葉になりますが、「変なネクタイ」だと、ケチをつけているように受け取られるのです。
ところが困ったことに、本当に「変なネクタイ」をしているなと思っていると、その言葉がつい、口からこぼれてしまうんですよね。
要らぬ一言、というやつです。
そして、相手を不愉快にさせてしまう・・・。
これは、ただ「話をしているときに、どんな形容詞を使うか」ということに尽きるのです。
まずは人が気持ち良くなるボキャブラリーを増やすこと、次いでそれらをとっさに使えるよう練習しておくこと、まさに日頃の練習が大切だと考えます。
これが出来るようになると、普通にしゃべっているだけなのに、相手は常に気持ち良く感じる、そんな人になれると思います。
まとめ
人をほめる、そのための実践的なテクニックとして、
- ほめるネタを考えておく
- コメントすることを意識する
- ただの言葉をほめ言葉に変える
の3つを記しました。
この3つをうまく身につけ、相手を良い気持ちにさせられる「ほめ上手」になりたいものです。
では、また。
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