ブラジル 五輪前にテロ企てた疑い さらに2人捜査

ブラジル 五輪前にテロ企てた疑い さらに2人捜査
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リオデジャネイロオリンピックの開催が間近に迫ったブラジルで、テロを企てた疑いがあるとして警察当局は10人のブラジル人を拘束し、さらに同じグループの2人の行方を捜査しています。
ブラジルのモライス法相は21日、記者会見し、スマートフォンなどでメッセージをやり取りできる複数のアプリで繰り返し連絡を取り、テロを企てた疑いがあるとして、警察当局がブラジル人10人を拘束したことを明らかにしました。

警察当局は、ことし4月からこのグループのインターネット上でのやり取りを監視していたということで、グループのメンバーは過激派組織IS=イスラミックステートに忠誠を誓ったり、隣国のパラグアイで武器を購入する計画などを話し合ったりしていたほか、フランス南部のニースで起きたテロ事件を称賛していたということです。

警察は、押収したスマートフォンやパソコンを詳しく調べるとともに、同じグループに加わり連絡を取り合っていた2人の容疑者の行方を追っています。

また地元メディアは、政府高官の話として、パラグアイやアルゼンチンとの国境地帯などで、過激派組織との関わりが疑われるおよそ100人が監視下に置かれていると伝えており、来月5日に開幕するリオデジャネイロオリンピックの開催を間近に控えブラジルの警察当局は警戒態勢を強化しています。